当コラムでは、YouTubeチャンネル『競馬オタク』を中心に活動されている坂上明大氏による、週末に行われた新馬戦の振り返り、ならびに勝ち馬の評価を連載いたします。
▼7/3(土) 小倉5R 芝1200m
勝ち馬:シュンメキラリ
九州産馬限定戦。発馬は遅めも二の脚でハナを奪って前半3F34.5。コーナーで外に張る面を見せたが、追い出されるとスッと反応して3馬身差の快勝。小雨の影響があったとはいえ、勝ち時計が翌日2歳新馬戦より1.5秒遅い点は考慮する必要があるが、同郷相手のここでは力が違ったようだ。エイシンフラッシュ×ハービンジャー×サンデーサイレンスという配合形であり、体形的にもマイル前後がベター。
【評価:C】
▼7/3(土) 小倉6R ダ1000m
勝ち馬:シホノディレット
発馬で後手を踏んだが、押して先行争いに参戦。コーナーでは外に張ってポジションを維持することで精一杯だったが、ラストは他馬との競り合いを制して勝利。勝ち時計は平凡だが、緩さが目立ち、挫跖で攻め過程も順調でなかったことを考慮すれば上積みは十分に見込めるだろう。3代母メジロドーベルに遡る牝系であり、半兄コウソクスピードは現在ダート短距離で3勝。本馬はゆったりとしたつくりで1400m以上がベターか。
【評価:C】
▼7/3(土) 福島5R 芝1200m
勝ち馬:ウィリン
二の脚でハナを奪い、直線は持ったままでの楽勝。福島芝1200mの新馬戦はそれほど多いわけではないが、同条件で勝ち時計1.09.1以下を計時したのは本馬が6頭目。歴代計時馬はマイネルレコルト(04年朝日杯FS)を筆頭に、最低でも準OPで勝ち負けする程度の実績は残している。小柄で仕上がりが早く、2~3歳戦での活躍に期待。
【評価:B】
▼7/3(土) 福島6R ダ1150m
勝ち馬:イチネンエーグミ
新種牡馬ポアゾンブラックのJRA勝ち馬第1号。パドックから周囲を気にする面があり、外枠からハナを切った策がうまくいった。上がり3Fもメンバー中最速タイであり、完勝といえる勝ちっぷりであった。体形や走法から距離は1400~1600mがベストか。
【評価:C】
▼7/3(土) 函館5R 芝1200m
2021/07/06 (火)
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坂上明大
1992年生まれ、岐阜県出身。元競馬専門紙トラックマン(栗東)。2019年より競馬情報誌サラブレにて「種牡馬のトリセツ」、「新馬戦勝ち馬全頭Check!」などの連載をスタートさせ、生駒永観氏と共同執筆で『血統のトリセツ』(KADOKAWA)を上梓。2023年11月には本島修司氏との共同執筆で『競馬の最高戦略書 予想生産性を上げる人の取捨選択の技術』(主婦の友社)を出版。現在はYouTubeチャンネル『競馬オタク』を中心に活動し、パドック解説や番組出演、映像制作、Webメディアでの連載もこなす。