YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは11/13(水)の川崎・ロジータ記念。発走時刻は20時10分です。
~南関東牝馬三冠実績馬を狙え~
1989年に南関東4冠を達成したロジータを称えるため、1990年に創設されたSI・ロジータ記念。南関東3歳牝馬限定の最後の重賞でもあり、1着馬には東京シンデレラマイル(南関東所属馬のみ)、1~2着馬にはクイーン賞への優先出走権が付与される一戦です。
ただ、南関東牝馬三冠(桜花賞、プリンセス賞、関東オークス)が終了したこの時期は、世代トップ層がそれぞれの適条件に分散する傾向にあり、反対に出世が遅れた上がり馬の注目度が過剰になりやすい傾向にもあります。
ロジータ記念でも過去10年で5番人気以下で好走した11頭のうち9頭は南関東牝馬三冠で5着以内の実績があった馬。上がり馬の陰に隠れた実績馬を狙うのがロジータ記念のセオリーとなっています。
◆南関東牝馬三冠の実績馬(5番人気以下)
2014年3着クライリング:桜花賞4着、関東オークス5着
2015年2着トーコーヴィーナス:桜花賞2着
2016年3着ポッドガゼール:東京プリンセス賞5着
2017年2着シェアハッピー:桜花賞3着
2017年3着グラスサファイヤ:桜花賞2着
2019年1着グランモナハート:東京プリンセス賞5着
2019年2着リトミックグルーヴ:東京プリンセス賞3着
2022年2着ティーズハクア:桜花賞2着
2023年2着スギノプリンセス:桜花賞5着
~毎年好走馬を出すフォーティナイナー~
血統面ではフォーティナイナーの血が活躍。前日のローレル賞でも注目血統に挙げた血ですが、2100m戦のロジータ記念でも数多くの活躍馬を輩出しています。特に名種牡馬サウスヴィグラスの産駒がいなくなった2022年以降も好走馬を輩出している点は評価が高く、今後も要注目の血統といえるでしょう。
◆フォーティナイナー
2014年1着ノットオーソリティ:父スウェプトオーヴァーボード
2014年2着モフモフ:父サウスヴィグラス
2014年3着クライリング:母父スウェプトオーヴァーボード
2015年3着フジノドラマ:父フォーティナイナーズサン
2016年2着リンダリンダ:母父エンドスウィープ
2017年2着シェアハッピー:母父フォーティナイナー
2017年3着グラスサファイヤ:父サウスヴィグラス
2020年1着ルイドフィーネ:父サウスヴィグラス
2021年2着ウワサノシブコ:フォーティナイナーの4×3
2021年3着イヤサカ:父アイルハヴアナザー
2022年2着ティーズハクア:母母父フォーティナイナー
2023年1着メイドイットマム:母母父フォーティナイナー
2023年3着マテリアルガール:母父サウスヴィグラス
~ロジータ記念でも重要なNureyev≒Sadler's Wells~
同コースで行われた関東オークスでも注目血統に挙げ、前日のローレル賞でも取り上げたNureyev≒Sadler's Wells=Fairy Kingにも注目。日本ではスタミナや機動力を強化しやすい血筋のため、川崎のマイル以上では要注目の血統となっています。
◆Nureyev≒Sadler's Wells
2015年1着ララベル:父ゴールドアリュール
2017年1着ステップオブダンス:父ゴールドアリュール
2018年1着クロスウィンド:父ヴァーミリアン
2018年3着ゴールドパテック:父ゴールドアリュール
2019年1着グランモナハート:Nureyev≒Sadler's Wellsの4×3
2019年2着リトミックグルーヴ:母父キングカメハメハ
2021年1着カイカセンゲン:母母父エリシオ
2021年2着ウワサノシブコ:父アイルハヴアナザー
2021年3着イヤサカ:父アイルハヴアナザー
2022年1着スピーディキック:Nureyevの5×4
2022年2着ティーズハクア:父タイセイレジェンド
2023年3着マテリアルガール:父コパノリッキー
【ロジータ記念の最終見解】