YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは11/20(水)の浦和・浦和記念。発走時刻は17時45分です。
~3、4歳馬が強い地方交流重賞~
次週にGI・チャンピオンズCが控える中、今週は浦和競馬場でJpnII浦和記念が開催。GI級の馬たちが参戦することは稀で、馬券的には不器用な地方交流重賞巧者や賞金の足りない3~4歳馬を狙うのがセオリーの一戦です。
前者は地方交流重賞では共通の特徴ですが、後者は浦和記念特有の傾向。特に3歳馬が活躍するダート重賞は珍しく、それはつまり、浦和記念に出走する5歳以上の馬のレベルが低いことを意味しています。
2020~2022年は3~4歳馬が3連勝を果たし、昨年も3歳馬ミトノオーが2着。今年もキャリアの浅い3~4歳には注目したいところです。
~非サンデーサイレンス系が大活躍!~
血統面では父も母父も非サンデーサイレンス系の馬が大活躍。過去10年の3着内馬30頭中16頭が該当馬で、その内14頭はサンデーサイレンスの血を1本も持たない馬でした。ちなみに、チャンピオンズCで父も母父も非サンデーサイレンス系の馬は過去10年で6頭しか好走していません。
浦和ダ2000mは直線が長い大井ダ2000mやコーナーのキツい川崎ダ2000mとは異なり、直線が短くコーナーが緩やかなコース。そのため、道中のペース変化は小さく、逆に残り600~400m区間で後半の最速ラップをむかえる消耗戦になりやすいのが浦和記念の特徴です。
日本のダート長距離戦は芝競馬と同じように残り400~200m区間で最速をむかえることが多いだけに、日本競馬への適性とは大きく異なる適性が求められるコースとも言えるのではないでしょうか。
◆非サンデーサイレンス
2014年1着サミットストーン:ロージズインメイ×Devil's Bag
2014年2着グランディオーソ:アフリート×メジロライアン
2014年3着トーセンアレス:アドマイヤドン×Gulch
2015年2着サミットストーン:ロージズインメイ×Devil's Bag
2017年1着マイネルバサラ:シニスターミニスター×サザンヘイロー
2017年2着ヒガシウィルウィン:サウスヴィグラス×ブライアンズタイム
2017年3着オールブラッシュ:ウォーエンブレム×Crafty Prospector
2018年1着オールブラッシュ:ウォーエンブレム×Crafty Prospector
2020年1着ダノンファラオ:American Pharoah×El Corredor
2021年1着メイショウカズサ:カジノドライヴ×コロナドズクエスト
2021年2着タービランス:パイロ×Theatrical
2022年1着クリノドラゴン:アスカクリチャン×ロージズインメイ
2022年3着アイオライト:ローレルゲレイロ×オペラハウス
2023年1着ディクテオン:キングカメハメハ×キングヘイロー
2023年2着ミトノオー:ロゴタイプ×サンダーガルチ
2023年3着テンカハル:キングカメハメハ×Awesome Again
【浦和記念の最終見解】