YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは12/5(木)の大井・ジェムストーン賞。発走時刻は20時10分です。
~南関唯一の短距離重賞~
2020年に準重賞として創設され、今年からSIII競走へと格上げされたジェムストーン賞。南関東競馬では唯一のダート1200mの2歳重賞であるため、短距離馬にとっては2歳時の目標レースとなる注目の一戦です。
2歳戦という地力差が大きいレースだけに能力評価が最優先。ただ、2歳ダート短距離戦なら馬体重には注目したいところです。準重賞時代の4回も勝ち馬はいずれも馬体重470kg以上、かつメンバー中3位以内という比較的馬格に恵まれた馬ばかり。早熟性、パワー、スピードのいずれの面においても馬格は大きな強みとなってきます。
JRAの2歳マイルGIでも大型馬の好走が目立っており、ジェムストーン賞においても馬体重は無視できない指標のひとつです。
◆勝ち馬の馬体重(メンバー中馬体重順位)
2020年1着ギシギシ:481kg(3位タイ)
2021年1着フォラステロ:521kg(1位)
2022年1着ハーンドルフ:470kg(2位)
2023年1着フクノフードゥル:477kg(3位)
~Storm Cat系が3連勝中!~
血統面では、ダートの短距離戦らしくStorm Catなどの北米スピード血統の活躍が目立ちます。生産段階からダート短距離馬をつくろうとする日本の生産者は非常に少ないため、サンデーサイレンス系の層の厚さには敵わないのが日本のダート短距離路線の現状。そのため、ジェムストーン賞でもサンデーサイレンス持ちの好走馬は多いですが、Storm Cat、フォーティナイナー、Deputy Minister、ノーザンテーストなどの北米血統からのスピード強化が重要であることは間違いありません。
特に早熟性の面ではStorm Catは無視できず、直近3年はStorm Cat持ちが3連勝、昨年は1~3着独占という結果となりました。
◆Storm Cat
2021年1着フォラステロ:父ヘニーヒューズ
2022年1着ハーンドルフ:父ヘニーヒューズ
2023年1着フクノフードゥル:母父ヨハネスブルク
2023年2着ミモレフレイバー:母母父タバスコキャット
2023年3着デーレーラプター:父ダノンレジェンド
【ジェムストーン賞の最終見解】