YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは12/24(火)の浦和・ゴールドカップ。発走時刻は17時35分です。
~人気決着が続くSI競走~
2017年に浦和ダ1400mのSII競走に変わり、2021年からはSI競走に格上げされたゴールドカップ。2017年以降の3着内馬21頭中17頭は3番人気以上という堅い決着が多く、特に定量戦の現在は力通りの決着になりやすい一戦です。
浦和ダ1400mはホームストレッチからのスタートで1角までの距離が約300mあり、コーナーに入ってもペースが落ちづらいのが浦和競馬場の特徴。さらに、直線距離が220mと短いため向正面からスパートをかける馬も多く、昨年も前後半3F35.8-39.4の前傾3.6秒。ハイペースの消耗戦がゴールドCのラップ傾向で、激しい流れを耐え切れるタフさが求められます。
~ノーザンテーストのハイペース適性~
ゴールドカップに限らず、浦和ダ1400m重賞で好走が目立つノーザンテースト。同馬は1982~1988、1990~1992年と10度の日本リーディングサイアーに輝いた大種牡馬ですが、Lady Angela(父Hyperion)の3×2という野心的な名牝クロスが最大の特徴で、小柄な馬体はHyperionの影響を多分に受けた証といえます。
ただ、それでいてカナダ産らしくスピードも兼備しているのがヨーロッパの中長距離種牡馬との大きな違い。芝でもダートでもマイル前後のハイペース戦で強さを発揮してくれるのがノーザンテーストという種牡馬です。
◆ノーザンテースト
2017年3着キタサンミカヅキ:母父サクラバクシンオー
2018年3着キャンドルグラス:母母父ノーザンテースト
2019年1着ブルドッグボス:父ダイワメジャー
2019年2着ノブワイルド:ノーザンテーストの4×3
2020年1着ブルドッグボス:父ダイワメジャー
2020年3着ノブワイルド:ノーザンテーストの4×3
2022年2着サルサディオーネ:母母母父ノーザンテースト
その他では、RobertoやKingmamboなどのハイペース適性の高い種牡馬の活躍も目立ちます。特にRoberto系ブライアンズタイムは2017年1着ソルテ(父タイムパラドックス)、2018年1着キャプテンキング(母父ブライアンズタイム)、2022~2023年1着スマイルウィ(父エスポワールシチー)と過去7年で4勝を挙げており、ノーザンテーストと並び注目血統のひとつといえるでしょう。
【ゴールドカップの最終見解】