YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは12/30(月)の大井・東京シンデレラマイル。発走時刻は16時30分です。
~今開催は逃げ馬が絶好調~
1着、2着馬に2月のクイーン賞への優先出走権が付与される牝馬限定SIII・東京シンデレラマイル。大井内回りのダ1600mは外回り重賞よりも道中の出入りが激しくなりやすく、2020年(前後半3F38.2-38.1)のようにスローペース戦になることもあれば、2023年(前後半3F36.7-41.5)のようなハイペース戦になることも少なくありません。
そのため、ペースによってポジションの有利不利は大きく、展開読みの重要度が高い重賞といえるのではないでしょう。
ちなみに、12月25~27日に行われた大井ダ1600m戦は、初角1番手の馬が6戦2勝2着3回。連対馬12頭中11頭が初角6番手以内の比較的内前につけた馬が好走しており、確固たる逃げ馬不在の東京シンデレラマイルでもこの傾向は引き継がれるかもしれません。
~北米血統のスピードが活きる舞台~
血統面では北米血統のスピードが活きやすい舞台。特にフォーティナイナーの活躍が目立ち、過去10年で延べ12頭の好走馬を輩出しています。
また、サンデーサイレンスの血を持たない好走馬も多数。特に人気薄での好走が目立ち、過去10年の単勝オッズ10倍以上での3着内馬12頭中10頭は非サンデーサイレンス内包馬でした。
大井ダ1600mは大井競馬で唯一の内回りコースで(1500mは2019年以降不使用)、前半では脚をタメて直線で末脚を活かしたい芝中長距離血統が苦戦しやすい舞台。逆に北米血統のワンペースなスピードが活かしやすく、昨年もラブラブパイロ(パイロ×クロフネ)とサルサレイア(クロフネ×リンドシェーバー)が波乱を演出しています。
◆フォーティナイナー
2014年1着ノットオーソリティ:父スウェプトオーヴァーボード
2014年2着ケンブリッジナイス:父サウスヴィグラス
2015年3着ケンブリッジナイス:父サウスヴィグラス
2016年2着リンダリンダ:母父エンドスウィープ
2016年3着モダンウーマン:父サウスヴィグラス
2017年1着ニシノラピート:父サウスヴィグラス
2017年3着グラスサファイヤ:父サウスヴィグラス
2018年2着ニシノラピート:父サウスヴィグラス
2019年1着ローレライ:母母父フォーティナイナー
2019年2着オルキスリアン:母父フォーティナイナー
2021年3着ケラススヴィア:父サウスヴィグラス
2022年3着セパヌイール:父サウスヴィグラス
◆非サンデーサイレンス
2014年2着ケンブリッジナイス(サウスヴィグラス×ジェイドロバリー)
2015年1着ブルーチッパー(ボーナスフィーバー×Tiznow)
2015年3着ケンブリッジナイス(サウスヴィグラス×ジェイドロバリー)
2016年3着モダンウーマン(サウスヴィグラス×スマートボーイ)
2017年1着ニシノラピート(サウスヴィグラス×Dynaformer)
2017年3着グラスサファイヤ(サウスヴィグラス×アジュディケーティング)
2018年2着ニシノラピート(サウスヴィグラス×Dynaformer)
2019年2着オルキスリアン(キングカメハメハ×フォーティナイナー)
2020年2着マルカンセンサー(ロージズインメイ×ブラックタイアフェアー)
2022年2着トップザビル(American Pharoah×Congrats)
2023年2着ラブラブパイロ(パイロ×クロフネ)
2023年3着サルサレイア(クロフネ×リンドシェーバー)
【東京シンデレラマイルの最終見解】