YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは12/31(火)の大井・東京2歳優駿牝馬。発走時刻は16時30分です。
~2歳牝馬には厳しいハイペース戦~
2024年のラストを飾る2歳女王決定戦・東京2歳優駿牝馬。前日の東京シンデレラマイルと同じ大井内回りのダート1600mを舞台に行われ、同コースらしい出入りの激しい展開になりやすい一戦です。
特に2歳馬にとっては厳しい展開になりやすく、過去10年で最も前傾度の軽い昨年でも前後半3F38.9-39.8の前傾0.9秒。内回りコースとはいえ先行馬が容易に粘り切れる舞台ではなく、過去10年の3着内馬30頭中15頭は初角6番手以下の差し追い込み勢でした。素質の高さだけではなく、ハイペース戦に耐えられるタフさも求められる一戦です。
~北米血統のスピードが活きる舞台~
血統面では前日の東京シンデレラマイルと同じく北米血統のスピードが活きやすい舞台。特にフォーティナイナーの活躍が目立ち、過去10年で6勝2着3回と多くの好走馬を輩出しています。
また、非サンデーサイレンス系の好走馬も多数。特に人気薄での好走が目立ち、過去10年の単勝オッズ10倍以上での3着内馬14頭中13頭は非サンデーサイレンス系の産駒でした。
格の重要度が高い2歳戦のため、サンデーサイレンスの血を持つ好走馬も多いですが、大井ダ1600mは大井競馬で唯一の内回りコースで(1500mは2019年以降不使用)、前半では脚をタメて直線で末脚を活かしたい芝中長距離血統が苦戦しやすい舞台であることに変わりはありません。
◆フォーティナイナー
2015年1着モダンウーマン:父サウスヴィグラス
2015年2着リンダリンダ:母父エンドスウィープ
2016年1着ピンクドッグウッド:父サウスヴィグラス
2016年2着アップトゥユー:父サウスヴィグラス
2017年1着グラヴィオーラ:父サウスヴィグラス
2017年2着ストロングハート:父サウスヴィグラス
2018年1着アークヴィグラス:父サウスヴィグラス
2020年1着ケラススヴィア:父サウスヴィグラス
2022年1着メイドイットマム:母母父フォーティナイナー
◆非サンデーサイレンス系の人気薄好走馬(単勝オッズ10倍以上)
2014年2着ティーズアライズ:父ワイルドラッシュ
2014年3着リボンスティック:父シニスターミニスター
2016年1着ピンクドッグウッド:父サウスヴィグラス
2017年1着グラヴィオーラ:父サウスヴィグラス
2018年1着ラブミーピンク:父タイキシャトル
2018年1着マルパソ:父フィガロ
2019年3着サブノアカゾナエ:父ロージズインメイ
2020年2着サブルドール:父カジノドライヴ
2020年3着ディアリッキー:父ホッコータルマエ
2021年3着クールフォルテ:父クロフネ
2022年2着ボヌールバローズ:父ヘニーヒューズ
2022年3着サーフズアップ:父ドレフォン
2023年3着フェルディナンド:父ヘニーヒューズ
【東京2歳優駿牝馬の最終見解】