YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは1/29(水)の大井・金盃。発走時刻は16時40分です。
~大井ダ2600mという特殊条件~
今年で第69回を迎えるSII・金盃は2015年から大井ダ2600mで開催されてきました。これは現在の国内ダート重賞では最長距離であり、その特殊性から多くのリピーターが誕生しやすいレースとなっています。
昨年も2着馬セイカメテオポリスが3年連続好走。今年も複数頭の好走実績馬が登録しているため、それらのリピート好走には注目したいところです。
ちなみに、同じく大井外回りコースで行われる東京記念は金盃に次ぐ2400mの長距離重賞。南関東所属のステイヤータイプはこの2レースを目標にすることが多いため、両重賞を連続で好走する馬も少なくありません。金盃での好走実績だけでなく、東京記念の好走実績にも要注目です。
◆複数回好走馬
ユーロビート:2016年2着、2017年1着
ウマノジョー:2017年2着、2018年2着
クラージュドール:2017年3着、2018年1着
サウンドトゥルー:2019年1着、2020年1着、2021年3着
トーセンブル:2020年3着、2021年2着、2023年2着
セイカメテオポリス:2022年2着、2023年3着、2024年2着
~Robertoのパワーとスタミナ~
パワーとスタミナが必要な条件で強さを発揮するのがRoberto。特にタイムパラドックスやフリオーソなど数々のダート中長距離馬を輩出したブライアンズタイムの強靭なパワーと豊富なスタミナは、Roberto系種牡馬の中でも屈指の資質。日本の最長距離ダート重賞である金盃はピッタリの舞台というわけです。
近年ではトーセンブライト産駒のトーセンブルが2020、2021、2023年と3回の複数回好走を果たしており、一昨年はトーセンブル産駒のワンツー決着。ブライアンズタイムをはじめとするRoberto系の血には今年も大注目です。
◆Roberto
2015年2着ドラゴンエアル:父タイムパラドックス
2020年2着フレアリングダイヤ:Robertoの4×4
2020年3着トーセンブル:父トーセンブライト
2021年1着マンガン:父アイルハヴアナザー
2021年2着トーセンブル:父トーセンブライト
2022年1着フレッチャビアンカ:父シンボリクリスエス
2023年1着カイル:父トーセンブライト、Robertoの3×6
2023年2着トーセンブル:父トーセンブライト
2024年1着ランリョウオー:母父シンボリクリスエス
~Seattle Slewも大井長距離重賞で大活躍~
ベルモントSなどに強いSeattle Slew→A.P. Indyもダート中長距離戦に強いライン。北米血統では珍しい柔軟なストライド走法が特徴で、短距離戦のスピード勝負は苦手な反面、中長距離や大箱コースでスピードの持続力を活かす競馬が得意な血統です。
金盃でもシンボリクリスエス(母父父Seattle Slew)の血を持つ馬から複数頭の好走馬が誕生し、昨年はSeattle Slew→A.P. Indy系産駒の上位独占。特に父父にRobertoを持つシンボリクリスエスは両ポイントを押さえられているため、本レースにピッタリの種牡馬といえるでしょう。
◆Seattle Slew
2015年2着ドラゴンエアル:母母父Seattle Slew
2019年3着ワークアンドラブ:父シニスターミニスター
2020年2着フレアリングダイヤ:父ストロングリターン
2022年1着フレッチャビアンカ:母父シンボリクリスエス
2022年2着セイカメテオポリス:父マジェスティックウォリアー
2023年3着セイカメテオポリス:父マジェスティックウォリアー
2024年1着ランリョウオー:Seattle Slewの4×5
2024年2着セイカメテオポリス:父マジェスティックウォリアー
2024年3着ミヤギザオウ:父パイロ
【金盃の最終見解】