YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは10/29(水)の浦和・埼玉新聞栄冠賞。発走時刻は17時45分です。
~浦和ダ2000mという非主流コース~
1着馬にはJpnII・浦和記念への優先出走権が付与されるSIII・埼玉新聞栄冠賞。2021年からは浦和記念と同じ浦和ダ2000mで行われるようになり、大舞台に向けても無視できないステップレースとなってきました。
浦和ダ2000mは直線が長い大井ダ2000mやコーナーのきつい川崎ダ2000mとは異なり、直線が短くコーナーが緩やかなコース。そのため、道中のペース変化は小さく、逆に残り600~400m区間で後半の最速ラップをむかえる消耗戦になりやすいのが特徴です。
日本のダート長距離戦は芝競馬と同じように残り400~200m区間で最速を迎えることが多いだけに、日本競馬への適性とは大きく異なる適性が求められるコースとも言えるのではないでしょうか。
~非サンデーサイレンス系が大活躍!~
前述の通り、浦和ダ2000mは日本の主流条件とは大きく異なる適性が求められるコースのため、血統面でも日本の主流系統であるサンデーサイレンス系の苦戦が顕著な舞台でもあります。
埼玉新聞栄冠賞と同じく浦和ダ2000mで行われる浦和記念では、過去10年の好走馬のべ30頭中18頭が非サンデーサイレンス系産駒で、昨年も非サンデーサイレンス系が上位を独占する結果となりました。また、埼玉新聞栄冠賞でも2000mに変わってからはサンデーサイレンス系産駒が1頭も馬券圏内に絡んでいません。
逆に埼玉新聞栄冠賞で好走が目立つのは消耗戦に滅法強いGraustark=His Majestyの血。日本ではブライアンズタイムやKingmamboなどに入る血として有名で、昨年は同血脈を持つ馬の上位独占となりました。
◆非サンデーサイレンス系
2021年1着タービランス:父パイロ
2021年2着ハイランドピーク:父トーセンブライト
2021年3着リッカルド:父フサイチリシャール
2022年1着ライトウォーリア:父マジェスティックウォリアー
2022年2着マンガン:父アイルハヴアナザー
2022年3着エルデュクラージュ:父クロフネ
2023年1着ジョエル:父トーセンブライト
2023年2着ランリョウオー:父パイロ
2023年3着ユアヒストリー:父ルーラーシップ
2024年1着ナニワサテオキ:父ジャングルポケット
2024年2着ユアヒストリー:父ルーラーシップ
2024年3着パワーブローキング:父アメリカンペイトリオット
【埼玉新聞栄冠賞の最終見解】
