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明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
ということで、早速やって来た2026年の中央競馬。仕事の都合上、月曜の競馬は参加できないということで4日の競馬に全力集中。
まずは中山1R。ジーナグレイスとミルトメロディー。どちらも人気はないが、お年玉ということで、2頭の複勝を。
どちらも競馬に参加できずに終了。まあ、わかってはいたけど、新年最初の馬券だからね。
中山2R、ゴーフォアブロークが2番人気、オルブライトが4番人気、インスウィングが二桁人気。ブロークとスウィングのワイド。オルブライトは使い詰めと鞍上が気になるが……ええい、ここは断然人気フィンガーが強いよなあ。3連複で行ったれ! 配当は安いけど、まずは新年初的中が優先だ。
フィンガーがハナを切り、3番人気ニシノモリミチが番手。スウィングが好位にいるけど、最後まで保たなさそう。ブローク馬群真ん中辺り。オルブライトはさらにその後ろ。
いやだなあ、行った行ったで決まりそうじゃないか。
不安的中、フィンガー圧勝、モリミチ2着の行った行った決着。ブロークが3着でオルブライトが4着。ぐぬぬぬぅ……
京都3R、ルーセントムーンとココラッシー。ルーセントは厳しそうだが、ココは行けるんちゃう? えっと、鞍上はハマーハンセンさんか。お手並み拝見と行きましょうか。
相手は妻指名の3番人気ハードシングス。馬連と行きたいけど、ハマーさんの実力がわからないのでとりあえずワイド。
ハードシングス1着も、ハマーさん、馬場読みがまったくできておらず。しょうがないか。
例によって新馬戦はパス。条件戦も馬券になりそうな一族がいないので、午前中はのんびりしながら午後の競馬へ。
京都6R、ジュウリョクピエロがしんがり人気。そりゃ、新馬戦勝った後はぱっとしないけど、待望の芝替わりなんよ。一変したっておかしくないべさ。
相手をどうしようと悩んでいると、妻が、
「お正月なんだから、気前よくぱっと行きましょう、単複で。ダメ元なんだから」
相変わらず男前な妻である。
というわけで、ジュウリョクピエロの単複を。
後で聞いたところでは。ピエロ、返し馬で放馬寸前だったとか。子供の奇声に驚いたらしい。で、現場に居合わせたファンの話だと、母親がその子に「もっと応援してあげなさい」と言っていたとか。頼むよ~、JRAももうちょっと初心者ファンへのガイド作るとか手を打ってくださいよ。一族はただでさえ気性が危ういのに。
で、レース。ピエロはラチ沿い好位。今村騎手が手綱を引っ張るほどの手応え。
これ、行っちゃうんじゃない?
鞍上が直線でゴーサインを出すと、1頭だけ異次元の脚。あっという間に馬群を抜け出しての圧勝!
ほらほら、ね? 芝馬だと思ってたんだよ~。行こうぜクラシック。オルフェの血でクラシックを賑わそうぜ!
単勝55倍、複勝15倍。最高のお年玉をもらった気分だ。
京都7R、ラグナトーレが10番人気。鞍上河原田さんだし、厳しいと思いつつ、気持ちが高揚しているので複勝を。
ラグナトーレ、頑張ったけど7着まで。
中山8R、デルマエアロールが4番人気。鞍上は未勝利勝ちに導いてくれた杉原騎手。頼むよ、杉原君。
相手は東の恭ちゃんこと丸田騎手のラヴァグロウ。馬連ワイドで。
エアロール、杉原君が強気の騎乗で番手へ。しかし、直線失速。ラヴァグロウ1着だったけど、前へ行った馬全滅か。今日の中山ダートはほとんど外差し決着。凍結防止剤のせいかしら。
京都9R天ケ瀬特別。クリノフィガロが4番人気。ここんとこずっと外枠ばっかで追走に苦労していた馬が最内枠を引いた。おまけに鞍上強化の松山騎手。ここは勝ち負けでしょ。
断然人気グランドプラージュは重賞級の馬っぽくて逆らえない。フィガロとプラージュの2頭軸3連複で、3番人気スーパージョック、6番人気サトノシュトラーセに流す。
あれ? フィガロ、最内枠でも追走にいっぱいいっぱいじゃん。直線、全然伸びないじゃん~(涙)。
京都10R寿S、ウイントレメンデスが1番人気、クレバーテーストが4番人気、フクノブルーレイクが6番人気、コスモフロイデは足りないか。
ここはフクノブルーレイクの復活に賭けたいところ。もし金杯に出ていたら馬券買うつもりだったし。
まずはトレメンデスとブルーレイクの馬連。2頭軸3連複でクレバー、タガノデュード、インザモーメントに流す。3番人気のバッデレイトは鞍上岩田息子が精彩を欠いているので切った。
レースはクレバーがハナ。道中、我慢が利かない感じでトレメンデスが位置を上げていく。いやーん、それじゃ脚が溜まらないじゃないですか。ブルーレイクは3番手。頼む、トレメンデスの脚よ、保っておくれ~。
願い空しく、トレメンデスは直線で伸びず。タガノに差されて2着。しかし、ブルーレイクが粘って3着。勝ってもらいたかったけど、よしとする。3連複は15倍。
中山10RジュニアC、ジーティーシンドウが3番人気。相手は1番人気のリゾートアイランドただ1頭。馬単馬連で! 配当つかないけど、勝ってくれればOKよ。
グランセレストがハナを切って、シンドウは番手。
そのまま抜け出して押し切れ~!! と向こう正面から叫びまくったが、直線、意外と伸びず、リゾートはおろか、2番人気のサレジオにも交わされてシンドウ3着。
くそー、悔しいよう。
京都金杯はパスして中山金杯へ。マイネルオーシャンとモーント。
まずは一族馬連ワイド。内枠の人気馬の中じゃ、カネラフィーナが一番信用できるんじゃないの? ということで、カネラからオーシャンとモーントへ馬連ワイド。
妻がカラマティアノスが気になるというので、4番人気グランディアとのワイドも追加。
さあ、新年最初の重賞。これを獲って弾みをつけようぜ、オーシャン、モーント!
まずはスタート。マイネルの勝負服が押して押して好位につける。よし、いいぞオーシャン……あれ? 芦毛? オーシャンじゃなくてモーントだよ。オーシャンは? 後ろにいるよ。想定とは位置が逆だよ。やっちまったな、矢野騎手(涙)。中山金杯で外枠で位置が後ろじゃ勝負にならないよう。
ピースワンデュックが掛かり気味に逃げて展開は一族に向くと予想していたのに、ワンデュック、落ち着いてるし、スローだし……
結局、一族に出番のないままレースは終了。
妻推しのカラマティアノスが勝って、グランディアが3着。ワイド16倍も、気分は晴れない。
まあでもいいんだ。ジュウリョクピエロが一族の初日を彩ってくれた。単勝50倍超えだもんなあ。ありがたいよなあ。
というわけで、2026年の中央競馬はめでたい幕開けとなったのでした。
【追記】
月曜は結局、万葉SとサンライズSの馬券を購入。
万葉はアクアヴァーナルとヴォランテからミクソロジーとメイショウブレゲに流した3連複。ミクソロジー頑張ったけど4着。去勢3戦目でまだ以前のようにとはいかないけれど、復調の兆しが見えた。
サンライズは妻の丹内騎手応援馬券、ウインアイオライトとアンビバレントのワイドが的中。めでたしめでたしで終わった正月競馬でした。
