このコーナーでは4週に一度、2歳戦診断を行います。今回は7月30日~8月21日に行われた2歳戦のうち「レベルが高かったレース」、「世間的にはレベルが高いと思われているが、実はそれほどではないレース」をピックアップレースとして取り上げます。次走過剰人気注意の馬、巻き返し必至の馬など、実戦に役立つ情報満載です。(取材日:8月25日)
<レベル判定の基準>
S: 重賞級の馬が複数存在
A: 重賞級の馬+オープン級の馬が存在
B+: オープン級+1勝クラスを勝てそうな馬が存在
B: 1勝クラスを勝てそうな馬が複数存在
C+: Bに近いC
C: 平均的なレベル。数頭は勝ち上がれる
C-: Dに近いC
D: 低レベル、勝ち上がる馬少ない
E: 低レベル、2着以下が勝ち上がる確率は低い
<レベル判定についての注意点>
・各ブロックの1勝クラスで勝てそうかどうかを基準に判定しているため、同じCでも、関東のCと関西のCでは、関西のCのほうがレベルが高くなります
・芝1200m、芝1400mのCよりも芝1600m以上のCのほうが概ねレベルが高くなります
・ダート替わりで期待できる馬は「スマート出馬表」でチェックしてください。双馬メモに「馬場」と書いてある馬が、ダート替わり・芝替わりで期待できる馬です
※レベル判定のリストは最下部に掲載しております。
▼ピックアップレース(1)
7/30 新潟5R 2歳新馬 芝1600良
勝ち馬:リバティアイランド
評価:B+
双馬) B+にしましたが、それ以上も考えられるくらい上がりタイムが優秀でした。このレースのラスト3Fのラップは10.9-10.2-10.9。リバティアイランド自身は残り400m~200mの間で9秒台の脚を使っているはずで、これは高評価するしかありません。クラシック候補でしょうね。
リバティアイランドはドゥラメンテ産駒ですが、母がオーストラリアの2歳GIを勝っているヤンキーローズなので、ドゥラメンテ産駒にしては完成度が高そうです。懸念材料があるとしたら、昨年、一昨年と新潟外回りでものすごく強い競馬をした馬が、その後あまり活躍できていないという点だけです。
メンバーレベルも高く、7着馬までは勝ち上がれるかもしれません。特に上がりが上位だった2着クルゼイロドスル、3着エマヌエーレ、4着イコノスタシスは強いと思うので、着順通りの評価をしていいでしょう。
▼ピックアップレース(2)
7/31 新潟5R 2歳新馬 芝1800良
勝ち馬:ダノントルネード
評価:B+
【第66回】馬券特化型の2歳戦診断(7月30日~8月21日分)/双馬毅の“ローテ×血統”錬金術
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双馬毅
2008年春から某キャッシングの5万円を原資に馬券生活をスタート。今井雅宏、亀谷敬正の熱心な読者でもあり、「彼らの理論を読めば、年に2000万は楽に勝てる」を実証した人物でもある。ここ数年は1000万単位で勝つ年もザラとなっている。サイト『競馬放送局』にて週末の勝負予想を公開中。