プロ馬券師・双馬毅氏が実践例を交えながら馬券理論を解説する『双馬毅の“ローテ×血統”錬金術』。今回は高松宮記念の展望をお届けします。
なお、『競馬放送局』では双馬氏の推奨レース(予想)、特選リストを公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
──今週は高松宮記念の展望をお願いします。
双馬: 今年の高松宮記念のポイントは「馬場がタフ」ということでしょう。
2回中京の開幕週に行われた金鯱賞の勝ちタイムは1分59秒8でした。昨年の金鯱賞は1分57秒2のレコード決着でしたから、昨年と比較してもかなり時計がかかるタフな馬場です。
スローペースだったから走破タイムが遅くなったという部分もありますけど、1000m通過60秒9の緩い流れで、プログノーシスぐらいの強さをもってしても上がり33秒9しか出せないような馬場は相当タフだと言えます。
──プログノーシスの近走の上がり3Fは32秒後半~33秒前半ですもんね。
双馬: 昨年の馬場でこのペースだったら32秒台を記録してもおかしくなかったでしょうね。今年はハヤヤッコが上がり2位を記録できるという点でも、パワー寄りになっていると推測できます。
同じ日の中京9R、岡崎特別もテン33秒7のハイペースだったのに、走破タイムは1分21秒3。上がり最速は34秒7でしたから、かなり時計がかかっていました。開幕週からこんなにタフな馬場はなかなか見ないですよね。
──昨年の高松宮記念は重馬場で行われて大波乱でしたよね。
双馬: 今年は雨が降っていない段階で例年以上にタフな馬場ですから、雨が降ったら昨年以上にタフな馬場になるかもしれません(※取材後に行われた3/18、3/19の開催は雨の影響でさらに時計がかかった)。そんな特殊な馬場になったとしたら、軽い馬場が得意な実績馬は苦戦するでしょうね。
──なるほど。それを頭に入れつつ人気馬の解説をお願いします。