プロ馬券師・双馬毅氏が実践例を交えながら馬券理論を解説する『双馬毅の“ローテ×血統”錬金術』。今回は「馬券特化型の2歳戦診断」をお届けします。
なお、『競馬放送局』では双馬氏の推奨レース(予想)、特選リストを公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
双馬: 今週と来週は2歳戦診断と新種牡馬の印象について話したいと思います。
──よろしくお願いします。
双馬: 「レベル判定の基準」と「レベル判定についての注意点」は以下の通りです。
<レベル判定の基準>
S: 重賞級の馬が複数存在
A: 重賞級の馬+オープン級の馬が存在
B+: オープン級+1勝クラスを勝てそうな馬が存在
B: 1勝クラスを勝てそうな馬が複数存在
C+: Bに近いC
C: 平均的なレベル。数頭は勝ち上がれる
C-:Dに近いC
D: 低レベル、勝ち上がる馬少ない
E: 低レベル、2着以下が勝ち上がる確率は低い
<レベル判定についての注意点>
・各ブロックの1勝クラスで勝てそうかどうかを基準に判定しているため、同じCでも、関東のCと関西のCでは、関西のCのほうがレベルが高くなります
・芝1200m、芝1400mのCよりも芝1600m以上のCのほうが概ねレベルが高くなります
・ダート替わりで期待できる馬は『スマート出馬表』でチェックしてください。双馬メモに「馬場」と書いてある馬が、ダート替わり・芝替わりで期待できる馬です
▼ピックアップレース(1)
7/1 福島6R 2歳新馬 ダ1150重
勝ち馬:ピンクヴェノム
評価:C+
▼ピックアップレース(2)
7/1 中京6R 2歳新馬 ダ1400不良
勝ち馬:ラムジェット
評価:C+
▼ピックアップレース(3)
7/1 函館6R 2歳新馬 ダ1000重
勝ち馬:ナスティウェザー
評価:C+
双馬: 前回の2歳戦診断で、この時期はダートの新馬戦が少ないのでレベルが高くなりやすいと言いました。
──6月17日に行われた3レースはすべてヘニーヒューズ産駒が勝ったんですよね。
双馬: はい。そして、7月1日に行われた3レースもレベルが高くなったんですが、父を見ると今のダートの勢力図がわかります。
福島6Rは1着がパイロ。中京6Rは1着がマジェスティックウォリアー。函館6Rはパイロのワンツーです。新しい種牡馬が次々に導入されてますけど、やはり日本のダートではこのあたりの種牡馬が強いですよね。
2着に来たのもヘニーヒューズの後継種牡馬であるアジアエクスプレスや、僕が新しくダートの特注種牡馬になると思っているニューイヤーズデイです。
一方で、日本のダートが合わなそうな種牡馬もいます。例えば、この日の福島6Rで2番人気4着、中京6Rで1番人気4着に負けたのがカリフォルニアクローム産駒です。
<カリフォルニアクローム産駒に対する印象>