プロ馬券師・双馬毅氏が実践例を交えながら馬券理論を解説する『双馬毅の“ローテ×血統”錬金術』。今回は「エリザベス女王杯展望」をお届けします。
なお、『競馬放送局』では双馬氏の推奨レース(予想)、特選リストを公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
──2年連続で波乱決着となっているエリザベス女王杯ですが、今年も難解なメンバーになりました。
双馬: 3歳のトップ2が出ていないですからね。古馬のトップは実績的にジェラルディーナなんでしょうけど、今年は物足りない成績ですしね。
──その結果、ブレイディヴェーグ、ハーパーあたりが押し出された形で上位人気になりそうです。
双馬: 上位人気になりそうな馬もそれぞれ不安要素があるので、馬券的には面白そうですよ。
──では、上位人気の解説を聞かせてください。ブレイディヴェーグからお願いします。
双馬: G1初挑戦になりますが、底を見せていませんし強いと思います。ただ、今回はローテが良くありません。ローズSは短縮ローテで激走しての2着。差し決着なので展開もハマっています。一方、今回は延長ローテで初の2200mになるので、ローテ的に良いことはありません。不利なローテで差し引かれた能力でどこまでやれるか?と考えると、評価はしづらいですね。
──これはサンデーレーシングでずっと上がり最速だから人気しているんですよね?
双馬: ルメール騎手がハーパーでもサリエラでもなくブレイディヴェーグを選んだというのもありますよね。血統だってほぼミッキークイーンですし。
あと、反動が出て秋華賞を回避しているんでしょうから、どれくらい体調が戻っているかも気になりますよね。使い方を見たって体質が強い馬ではないでしょうからね。
──続いてハーパーです。こちらは桜花賞4着、オークス2着、秋華賞3着で、牝馬の三冠レースでちゃんと実績があります。