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双馬毅の“ローテ×血統”錬金術
2024/01/10 (水)

【第135回】注目しているだけで美味しい!? ニューイヤーズデイ&ブリックスアンドモルタル編/双馬毅の“ローテ×血統”錬金術

プロ馬券師・双馬毅氏が実践例を交えながら馬券理論を解説する『双馬毅の“ローテ×血統”錬金術』。今回は前回反響を呼んだ「新種牡馬雑感」の続編をお届けします。

なお、『競馬放送局』では双馬氏の推奨レース(予想)、特選リストを公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!



双馬: 前回に引き続き新種牡馬の分析ですが、今回はニューイヤーズデイとブリックスアンドモルタルについての見解をまとめたいと思います。

──2頭とも2023年終了時点で16勝を挙げていて、新種牡馬のなかではスワーヴリチャードに次ぐ勝利数ですね。

主な新種牡馬の成績

双馬: どちらも社台スタリオンステーションで供用される米国産の種牡馬ですけど、この2頭の比較も非常に面白いんですよ。

──まだイメージをつかめていないので、この解説は非常に助かります。では、1頭ずつお願いします。


【ニューイヤーズデイ】

双馬: 勝利数はブリックスアンドモルタルと同じですけど、3着内数は52回と43回、複勝率は35.9%と27.7%ですから、スワーヴリチャードの次に優秀だった新種牡馬はニューイヤーズデイということになるでしょう。

──ニューイヤーズデイは、まだ1頭も勝ち上がっていなかった7月上旬の段階で「双馬毅のオススメ新種牡馬」として取り上げましたよね。『数年後には日本にいるありがたみを感じる種牡馬になる』とおっしゃっていました。

双馬: なぜか2024年の種付け料は250万円から200万円に下がっているんですけどね(笑)。たぶん、12月28日にバロンドールが勝つまで2勝馬が出ていなかったというのが下がった理由だと思いますけど、これはニューイヤーズデイの特徴によるもので、今後は2勝目を上げる馬が増えてくるはずです。

──では、今回も「距離適性」、「得意ローテ」、「得意条件」をまとめていただけると助かります。


<距離適性>
双馬: 7月の段階で「ダートの中距離向き」と予想しましたが、実際にダート1600m以上の勝ち鞍が多いですね。一方、ダート1200m以下では1勝しかしていません。ダート中距離がニューイヤーズデイ産駒の主戦場になるのはほぼ間違いないでしょう。

誤算だったのは、芝も[5-6-7-36/54]とそこそこ走っている点です。本質はダートですけど、配合によっては芝も走れるということですね。

<得意ローテ>
双馬: 7月の段階で「ディキシーランドバンドが入っているので延長ローテが得意な可能性も高い」と言っていましたが、産駒を見るとやはりこの特徴は出ています。現時点のローテ別成績だと短縮のほうが良く見えるんですけど、これから延長の成績が上がっていくと思います。

面白いのは芝馬がよく短縮ローテで走っている点です。

▼芝→芝の短縮
[1-0-2-1/4]

▼芝→ダの短縮
[2-1-2-4/9]

▼ダ→ダの短縮
[1-1-0-6/8]

芝を走っているのは母方の血が強く出ている産駒なので、その影響で短縮ローテでも走れているんだと思います。ニューイヤーズデイ自信の本質は延長ローテが得意なダート馬のはずですから、短縮ローテは向かないと思います。

<得意条件>
双馬: ニューイヤーズデイの一番の特徴は、新馬戦が得意だということです。新馬戦は勝率8.9%、複勝率37.5%、単勝回収率124%、複勝回収率117%です。ただし、2戦目になると成績が下がります。例えば、新馬戦も2戦戦もダートを使っていた馬は、勝率6.3%、複勝率12.5%、単勝回収率15%、複勝回収率15%になります。

新馬戦が得意で2戦目が苦手というのは、延長種牡馬によくあるパターンですよね。ペースが緩い新馬戦では走れるけど、ペースが速くなる2戦目で凡走するということです。

2戦目で好走している馬を見ると、だいたい初戦の条件がよっぽど合っていなくて2戦目で変わるというパターンです。特に、芝からダート替わりは優秀で、勝率18.2%、複勝率45.5%、単勝回収率113%、複勝回収率132%です。その他に芝を使っている馬は短縮の時と同じで母系の影響が出ているため2戦目でも走ります。

──現時点で2勝馬が少ないというのは、こういうことだったんですね。

双馬: 芝血統ではないので芝で物凄く強い馬を出す確率は低いのと、ダートでも延長向きの種牡馬なので、ペースが上がる昇級戦で弱いのはしょうがないですからね。でも、ペース慣れしたら走れるので、これから勝ち上がる馬は増えていくと思います。

──馬券的にも美味しくなりそうですね。

双馬: ニューイヤーズデイの一番の長所は、馬体が良い馬が多いという点です。種牡馬としての基礎能力が高いので、ノーザンファーム生産馬以外も多く勝っています。ダート中長距離のレース数が増えていけば、自ずと勝利数は増えていくでしょうし、南関東のクラシックでもチャンスのある馬が出てくるでしょう。


【ブリックスアンドモルタル】

──続いてブリックスアンドモルタルをお願いします。

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双馬毅 近影

双馬毅

2008年春から某キャッシングの5万円を原資に馬券生活をスタート。今井雅宏、亀谷敬正の熱心な読者でもあり、「彼らの理論を読めば、年に2000万は楽に勝てる」を実証した人物でもある。ここ数年は1000万単位で勝つ年もザラとなっている。サイト『競馬放送局』にて週末の勝負予想を公開中。

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