プロ馬券師・双馬毅氏が実践例を交えながら馬券理論を解説する『双馬毅の“ローテ×血統”錬金術』。今回のテーマは「5~6月で特にクセが強かったレース」です。
なお、『競馬放送局』では双馬氏の推奨レース(予想)、特選リストを公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
双馬:今回は5~6月で特にクセが強かったレースを3つ紹介したいと思います。
──久々のクセ強レースですね。馬券に使いやすいので楽しみにしていました。
双馬:ここで好走した馬は危険な人気馬になりますし、負けた馬は次走以降で人気を落とすはずですから、覚えておくだけで穴が獲れるかもしれません。
──それでは、ひとつずつ解説をお願いします。
▼5/4(土) 京都新聞杯
内有利で、外を回した馬が不利を受けたレース
双馬:京都新聞杯は分かりやすく内有利だったので、終始内を通った1着ジューンテイク、2着ウエストナウはかなり恵まれました。外を回した3着ヴェローチェエラ、4着アドマイヤテラ、5着キープカルムは枠順の不利があったので実力で負けたわけではありません。
8着ギャンブルルームは速い上がりが出る馬場は苦手なので、函館や札幌に出てくるなら合いそうです。11着ハヤテノフクノスケもタフな馬場がいいでしょう。
14着ベラジオボンドは距離が長すぎました。延長ローテで2200mというのは、スタンダードなロードカナロア産駒にとっては酷でしたね。短縮ローテで巻き返すと思います。
──1番人気で6着だったインザモーメントはどう評価していますか?
双馬:ここまでのレースでは強さを見せていません。きさらぎ賞も僕は低評価にしていますからね。自己条件は勝ち上がると思いますが、重賞レベルではまだ半信半疑です(※編註 6/9に2勝クラスの常盤特別で1着)。