プロ馬券師・双馬毅氏が実践例を交えながら馬券理論を解説する『双馬毅の“ローテ×血統”錬金術』。今回のテーマは「6月22日~7月7日の期間で特にクセが強かったレース」です。
なお、『競馬放送局』では双馬氏の推奨レース(予想)、特選リストを公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
双馬:今回は6月22日~7月7日の期間で特にクセが強かったレースを5つ紹介したいと思います。
(1)青函S
函館芝1200m・良
先行争いなくスローペースになったレース
双馬:テンの3Fが34秒6ですから、オープンではかなりのスローペースです。実際、4コーナーで5番手以内の馬じゃないと勝負にならない流れでしたし、後方にいた馬は問答無用に不利を受けていました。
具体的に言うと、レイベリング、ブトンドール、クリノマジン、レッドベルオーブ、ソウテン、サトノラムセスです。特にブトンドールはローテも悪かったので二重の不利がありました。次走以降で巻き返す可能性が高いでしょう。
──なぜここまでペースが落ちたんでしょうか?
双馬:カンティーユのスタートが1頭だけ速かったからでしょうね。他は「番手でいいや」という馬が多かったので、競ろうという気すら起きていません。ハイペースになるときはだいたいテンのスピードが同レベルの馬がそろったときですから、1頭だけ速い馬がいる場合はペースが落ち着きやすくなります。
(2)パラダイスS
東京芝1400m・稍