プロ馬券師・双馬毅氏が実践例を交えながら馬券理論を解説する『双馬毅の“ローテ×血統”錬金術』。今回のテーマは「馬券特化型の2歳戦診断(6月29日~7月7日分&新種牡馬アドマイヤマーズとミスターメロディの印象について」です。
なお、『競馬放送局』では双馬氏の推奨レース(予想)、特選リストを公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
双馬:今回は2歳戦の注目レース診断と新種牡馬アドマイヤマーズとミスターメロディの印象についても触れていきたいと思います。「レベル判定の基準」と「レベル判定についての注意点」は以下の通りです。
【レベル判定の基準】
S: 重賞級の馬が複数存在
A: 重賞級の馬+オープン級の馬が存在
B+:オープン級+1勝クラスを勝てそうな馬が存在
B: 1勝クラスを勝てそうな馬が複数存在
C+:Bに近いC
C: 平均的なレベル。数頭は勝ち上がれる
C-:Dに近いC
D: 低レベル、勝ち上がる馬少ない
E: 低レベル、2着以下が勝ち上がる確率は低い
【レベル判定についての注意点】
・各ブロックの1勝クラスで勝てそうかどうかを基準に判定しているため、同じCでも、関東のCと関西のCでは、関西のCの方がレベルが高くなります
・芝1200m、芝1400mのCよりも、芝1600m以上のCの方が概ねレベルが高くなります
・ダート替わりで期待できる馬は「スマート出馬表」でチェックしてください。双馬メモに「馬場」と書いてある馬が、ダート替わり、芝替わりで期待できる馬です
▼ピックアップレース(1)
6/30 福島5R 2歳新馬 芝1800 良
勝ち馬:デルアヴァー
評価:C
福島の新馬戦にメンバーが揃うことは多くないんですけど、このレースはノーザンファーム生産馬もいて、メンバーレベルが高くなりました。
勝ったデルアヴァーは祖母がヘヴンリーロマンスですから、ノースヒルズ肝煎りの牝系にFrankelをつけた牧場の期待馬でしょう。ラスト1Fが11秒4で余力も感じましたから、内容は良いですよね。クラシック路線に乗っておかしくない馬です。適性はまだ分かりませんけど、ヘヴンリーロマンスが母父サドラーズウェルズ、母母父リボーという本格的な血統なので、皐月賞向きの馬になるんじゃないでしょうか。
2着のニヴルヘイムもクーデグレイスの牝系にエピファネイアという血統で、能力も高そうでした。
▼ピックアップレース(2)
7/7 小倉5R 2歳新馬 芝1800 良
勝ち馬:ジョバンニ
評価:B
今回取り上げる2週間の中で、最もレベルが高かった新馬戦がこのレースでした。出走馬の厩舎を見ても、1番人気が友道厩舎、2番人気が中内田厩舎、3番人気が杉山厩舎ですし、馬自体の質も良かったです。