プロ馬券師・双馬毅氏が実践例を交えながら馬券理論を解説する『双馬毅の“ローテ×血統”錬金術』。今回のテーマは「3月下旬~4月中旬でクセの強かったレース5選」です。
なお、『競馬放送局』では双馬氏の推奨レース(予想)、特選リストを公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
双馬:今回は3月下旬~4月中旬でクセの強かったレースを紹介します。今回は差し馬が上位独占したレースばかりです。
──実力のある先行馬が不当に人気を落としている可能性があるというわけですね。それは見逃せません。
双馬:では、1レースずつ解説していきます。
(1)愛知杯
3月23日 中京芝1400m 良
明らかなハイペースで差し決着
双馬:愛知杯はテン3Fが32秒7、1000m通過が56秒1ですから、明らかなハイペースでした。レース結果を見ても後方にいた馬のワンツーで分かりやすい差し決着です。
先行した馬は不利を受けているんですが、特に6番手追走で4着に粘ったグランテストは評価すべきです。5歳まで1200mしか使ったことがなく、生涯初の延長ローテでこの競馬ができるということは1400m適性が高いはずなので、もう一度1400mを走ったらもっと強い可能性があります。
2番手追走のベガリスも不利が大きかったですし、4番手追走のイフェイオンは次走の阪神牝馬Sを延長ローテで負けましたけど、短縮ローテなら穴をあける可能性があります。あとは、エトヴプレ、クランフォード、テイエムスパーダ、リバーラも巻き返しが期待できます。
逆に、差して好走した馬は能力以上に評価される可能性が高いので、次走以降で人気するなら軽視しても良いでしょう。