競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回のテーマは「騎手の距離適性&スプリンターズS徹底展望」です。
なお、『競馬放送局』ではTARO氏の厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
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TARO氏の新刊『穴馬がカンタンに見つかる! 種牡馬のトリセツ』が9/28(月)に発売されます。血統への距離感を抱える読者に向け、“活用するための血統”という視点から生まれた実戦的な一冊です!

先週はルメール騎手が10勝、岩田望来騎手が9勝。結果的に4日連続の開催となりましたが、名手の腕が冴え渡る週末になりました(岩田望騎手については同時に反省も必要な週末になりましたが…)。
ルメールと岩田望の共通する特徴をものすごくザックリ言ってしまうと、
「追い出しを待てる」
ということ。どちらも多少前に壁ができてもそこでジタバタせず、ジッと我慢する。その間に各馬がジタバタと動いて消耗し、結果として待っていた組は脚が余っていて伸びてくる、という、カンタンに言えばそういう構造です。
今は積極的に動くジョッキーが増えているので、だからこそなおさら「脚を溜められる騎手」の価値が高まっています。
40代後半のルメール騎手の再浮上、岩田望の躍進、今村騎手の復調&オークス制覇、田辺騎手の夏以降の活躍ぶり、斎藤新騎手の上昇(すでにキャリアハイ更新中)、そして相変わらずの武豊騎手の健在ぶり……などなどの騎手トピックは、すべて大きくまとめてしまうと、追い出しを待てるという特徴の重要度が高まっていることに起因しています。
その特徴は中長距離戦になるとより顕著になり、オールカマーも、神戸新聞杯も、やはり位置をしっかり収めた後はジタバタせずにいるジョッキーの騎乗馬が軒並み上位を占めました。これは脚質とは少し違うので、先行して粘ったメイショウゲキリンにしてもやはり同じことです。
逆の意味で、コンジェスタスの西村騎手などは、道中で操作をし過ぎる印象。したがって、長丁場になると明らかにパフォーマンスが落ちます。
“騎手の距離適性”は、秋のG1戦線を考える上でも重要なポイントになりそうです。菊花賞を見据えると、松山騎手も決して長距離が得意ではなく、西村騎手や川田騎手は苦手です。さすがにロブチェンは飛ばないと思いますが、ロブチェン+長距離が得意な騎手という決着になる気がしています。
というわけで、今回は秋G1開幕戦ということでスプリンターズSを徹底展望していきます。
~スプリンターズSの徹底展望~
