先週は当欄で取り上げた新馬2頭が新潟でデビュー。結果は土曜5Rヴィアルーチェが1着、日曜5Rブレイディヴェーグが2着。いずれも1番人気だっただけに威張れませんが、ともにいい競馬はしてくれました。
また、ヴィアルーチェは『明らかに1200mは忙しかった』(奥村武調教師)、ブレイディヴェーグは『まだ緩さを残している』(宮田調教師)ということで、それぞれ今後の伸びシロも大きそう。ぜひ次走以降もチェックしてみてください。
さて、今週は新潟でG3・新潟2歳Sが行われます。ここ10年でも2013年の勝ち馬ハープスター(桜花賞)を筆頭に、2018年のケイデンスコール(NHKマイルC2着)、昨年のセリフォス(朝日杯FS2着)など活躍馬を輩出している出世レースです。しかし、残念ながら今年はメンバーが小粒とも言われています。
登録馬はわずか11頭で、そのうち3頭は先週勝ち上がった連闘馬や未勝利馬。残る8頭にも、ダリア賞やG3・函館2歳Sなど上のクラスで好走した馬は1頭もいません。ノーザンファーム出身馬も関西のアイスグリーン(新馬5着→未勝利勝ち)1頭だけですから、やはり例年に比べると層の薄さは否めないでしょう。
そんな中で、関東のエース格として期待されるのがシーウィザード(牡、鹿戸)です。
▲鹿戸厩舎のシーウィザード
東京の新馬戦を除外になり、前走は函館芝1800mでデビューすることになりましたが、危なげなく逃げ切り勝ち。ハナを切ってメンバー2位の上がりでまとめた内容は、まさに完勝でした。
鹿戸調教師は『初戦は前でスピードを活かす形になったけど、強い競馬だったね。他の馬との比較がつかないけど、リズム良く運べばここでも頑張れそうな感触はある。1週前追い切りの動きも良かったし、当週は浜中が(美浦トレセンに)来て追い切りに乗る予定』と手応えありの表情でした。
父は新種牡馬ビーチパトロールで、近親には重賞2勝を挙げたフラガラッハの名前も。重賞挑戦でも要チェックです。
2022/08/23 (火)
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藤井真俊
東京スポーツ新聞社・レース部記者。昭和55年4月8日生まれ、埼玉県出身。美浦トレセンで毎週取材を続け、蛯名正義調教師や三浦皇成騎手のコラムを担当するほか、週末には予想コラム「ザ・飲ンフィクション」を連載中。「BSイレブン競馬中継」「ラジオ日本 土曜競馬実況中継」解説者。そのほか雑誌「Number」やキャロットクラブ会報、netkeibaなど各種媒体で執筆中。