今週は土曜に阪神でG2チューリップ賞、日曜は中山でG2弥生賞と、2つクラシックトライアルが行われます。前哨戦の多様化が進んでいる近年ですが、それでも出走馬からは敗戦組も含めて本番で好走する馬をコンスタントに輩出。重要な参考レースであることは間違いありません。
チューリップ賞は近5年の勝ち馬のうちラッキーライラック(2018年)がその年の桜花賞で2着、ナミュール(2022年)がオークスで3着。敗戦組では2020年3着のレシステンシアが桜花賞2着、2022年5着のウォーターナビレラが桜花賞2着と反発しました。
今のところリバティアイランド1強ムードの今年の牝馬クラシック戦線ですが、このチューリップ賞から“ポスト・リバティアイランド”として名乗りを挙げる馬は出てくるのでしょうか。
人気を集めそうなのはG3札幌2歳Sの勝ち馬ドゥーラをはじめとする関西勢ですが、関東からも3頭が登録。重賞2勝のキタウイングや2戦2勝のルミノメテオールら実績上位勢に加えて、新馬勝ち直後の身でエントリーしてきたペリファーニアも魅力あふれる1頭。モーリス産駒の牝馬で、一昨年の年度代表馬・エフフォーリアの半妹にあたります。
鹿戸調教師は『初戦はコーナーで他馬と接触して外傷するアクシデント。それでも勝つのだから能力は高いですね。その後は放牧を挟んで順調に仕上がり、1週前に乗った鞍上(横山武史騎手)の感触も上々でした。ここでもどんな競馬ができるか』と期待の口ぶりでした。
一方のG2弥生賞も近年は勝ち馬がそのまま皐月賞を制するケースはありませんが、敗戦組からは2018年2着のワグネリアンや2022年2着のドウデュースがその年のダービー馬となっています。今年も要チェックと言えるでしょう。
2023/02/28 (火)
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藤井真俊
東京スポーツ新聞社・レース部記者。昭和55年4月8日生まれ、埼玉県出身。美浦トレセンで毎週取材を続け、蛯名正義調教師や三浦皇成騎手のコラムを担当するほか、週末には予想コラム「ザ・飲ンフィクション」を連載中。「BSイレブン競馬中継」「ラジオ日本 土曜競馬実況中継」解説者。そのほか雑誌「Number」やキャロットクラブ会報、netkeibaなど各種媒体で執筆中。