先週の新潟競馬は土日で24鞍が行われましたが、結果は関東馬7勝に対して関西馬が17勝と圧倒的な差がつきました。小倉開催のお休み期間のため、本来なら関東馬にとって“自ブロック”となる新潟の未勝利や平場の条件戦に、関西馬が自由に出走できることになったのが主たる要因ですが、まざまざとその威力を見せつけました。G1レースなどトップレベルでは互角以上の走りを見せている関東馬ですが、下級条件の層の厚さではまだまだ関西馬に分があるようです。
そんな中でも先週の新潟で光るパフォーマンスを見せた関東馬と言えば、G3アイビスサマーダッシュを勝ったオールアットワンス、そして日曜5R新馬(芝外1800m)を勝ったエピファネイア産駒のカンティアーモ(牝、木村=母リビアーモ)でしょう。
カンティアーモは道中2番手から行きたがる素振りを見せながらの追走。4角で早々と先頭に立つと、直線では一旦、2着ミッキースターダムに交わされますが、そこからが本領発揮。鞍上からゴーサインが出るや差し返す勝負根性を見せて、最後は3/4馬身差でフィニッシュしました。3着はそこから7馬身差。競り合った逃げ馬はシンガリ負け。1分46秒4の勝ちタイムはレコード…などなど、注目ポイントは満載でした。
鞍上の川田騎手が『まだまだコントロールの難しい面がある』と語ったように、見るからに粗削りではありますが、秘めた能力は間違いないだけに今後の成長に期待したいところです。
そんな新潟で今週は2歳オープンのダリア賞(芝内1400m)が行われます。過去10年の勝ち馬で、その後に重賞を勝ったのは2018年のアウィルアウェイ(G3シルクロードS)のみ。必ずしも“出世レース”とは言い難いですが、見方を変えれば将来性よりもスピードや早熟性を重視すればいいということになります。
そこで当欄が注目したいのはコラソンビート(牝、加藤士)。
▲加藤士厩舎のコラソンビート(父スワーヴリチャード)
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藤井真俊
東京スポーツ新聞社・レース部記者。昭和55年4月8日生まれ、埼玉県出身。美浦トレセンで毎週取材を続け、蛯名正義調教師や三浦皇成騎手のコラムを担当するほか、週末には予想コラム「ザ・飲ンフィクション」を連載中。「BSイレブン競馬中継」「ラジオ日本 土曜競馬実況中継」解説者。そのほか雑誌「Number」やキャロットクラブ会報、netkeibaなど各種媒体で執筆中。