東京スポーツ・藤井真俊記者によるPOG最新情報。今回は先週の新馬戦振り返りと、今週末デビュー予定の2歳馬をご紹介いただきます。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
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先週は各地で計8鞍の新馬戦が行われました。なかでも話題性と勝ちっぷりで注目を集めたのは土曜函館芝1800mを制した白毛馬・マルガ(須貝)でしょう。
スローペースが多い函館の2歳中距離戦。1分48秒1のレコードは同日の3歳未勝利(1分47秒3)との比較から驚くべき数字ではありませんが、逃げてメンバー最速タイの上がりを使い、2着に3馬身差をつけた内容には十分なインパクトがありました。
モーリス産駒の牝馬で、母はブチコ。すなわちソダシやママコチャの半妹にあたります。鮮やかなルックスも含めて、スターホースになりうる可能性を秘めています。
日曜福島芝1800mはルージュボヤージュ(国枝)が4馬身差で圧勝。道中は2番手から絶好の手応え。4コーナーで外から早々と先頭に立つと、直線では目一杯に追われることなく後続をグングンと突き放しました。父は注目の新種牡馬・コントレイルで、これが産駒のJRA初勝利。半兄には同じく国枝厩舎でJRA4勝を挙げたレッドランメルトがいます。
一方、先週の当欄で取り上げたバランソワールは土曜福島芝1200mでデビュー。スタートこそ五分に出たものの、行き脚がつかず。さらに他馬に寄られる場面もあり一旦は最後方から。3~4角で外を回って追い上げ、ゴール前では目を引く伸び脚でしたが、3着まで追い上げるのが精一杯でした。
1200m戦ながら前後3F35.9-35.5秒というスローペース。逃げたミスバレンシア、2番手のマイネルユーゲントが“ワン・ツー”を決めたのも当然で、バランソワールにとっては能力の一端は示したものの、課題も残る結果となってしまいました。
そんなわけで新馬戦開幕週から続いていた本コラム紹介馬の連勝記録は“5”でストップ。また仕切り直しといきましょう。