今回は先週に続いて、先月27日から始まった美浦坂路の“自動計測”について書きたいと思います。
実際に運用が始まって出てきた数字は、これまでの手動採時に比べるとラストの1Fタイムが0.5~1秒程度速くマークされるようになりました。機械の方が手動に比べて正確であることは間違いありませんから、言うまでもなく従来の美浦・南ウッドのラスト1Fの数字は、実際よりも遅い数字が記録されていたということになります。
しかし、現場レベルではほとんど混乱はありませんでした。当初はジョッキーや調教助手も『ラストはこんなに速いの!?』と驚いていましたが、全体や道中のタイムにはこれまでとほとんど差異が見られなかったことで、安心していたように思います。
なぜなら、調教において1Fタイムより重要である全体や上がりのタイムが従来と変わらないのであれば、厩舎の調教計画にも大きな影響を及ぼさないからです。
2021/08/06 (金)
【後編】美浦トレセンのウッドコースで導入された自動計測システム。これから何が起こるのか/東スポ・藤井記者のトレセンレポート
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藤井真俊
東京スポーツ新聞社・レース部記者。昭和55年4月8日生まれ、埼玉県出身。美浦トレセンで毎週取材を続け、蛯名正義調教師や三浦皇成騎手のコラムを担当するほか、週末には予想コラム「ザ・飲ンフィクション」を連載中。「BSイレブン競馬中継」「ラジオ日本 土曜競馬実況中継」解説者。そのほか雑誌「Number」やキャロットクラブ会報、netkeibaなど各種媒体で執筆中。