GI馬が揃ったヴィクトリアMの関西勢。しかし迎え撃つ関東馬もなかなかの粒揃いです/東スポ・藤井記者のトレセンレポート

先週の当欄でNHKマイルCの穴馬として取り上げたソネットフレーズは残念ながら17着。半年ぶりの実戦の厳しさは理解しつつも、直前に見せた動きの質から期待を寄せましたが、レースでは中団追走から直線伸び切れず・・・。見せ場すら作ることができませんでした。

レース後に手塚貴久調教師が『中間に順調さを欠いて、様子をうかがいながらの仕上げ。追い切りの気配から期待したけど甘くなかったね。最初からここ目標のローテだったら、また違ったんだろうけど・・・』と話していましたが、まさにその言葉通り“中身”が出来ておらずガス欠を起こしたかのような負け方に映りました。

「ぶっつけローテ」と言うと、ついつい同じノーザンファームのイクイノックスが5か月ぶりの皐月賞で2着したことを引き合いに出してしまいたくなりますが、健康にも関わらずあえてぶっつけ本番を選んだイクイノックスと違い、不安があって間隔を空けざるをえなかったソネットフレーズとでは違って当然です。自らの取材や見識の甘さを痛感させられた1週間でした。

気を取り直して今週はヴィクトリアマイルです。三冠牝馬デアリングタクトに久々のマイル参戦となるレイパパレ、白毛の桜花賞馬ソダシなど話題は関西馬中心ですが、関東勢もなかなか粒は揃っています。