今週の福島メインはG3ラジオNIKKEI賞。今年で第71回を数える伝統の重賞ですが、2006年にハンデ戦となって以降は、取材をしていてあまり気持ちのいいレースという印象がありません。
理由はトップハンデ馬の不振です。過去10年で19頭がトップハンデを課せられながら、連対したのはわずかに3頭のみ。戦前には決まり文句のように『他馬より重いハンデが・・・』と泣きが入り、レース後にもジョッキーから『ハンデが響いた』と聞かされるのが毎年の恒例行事のようになっています。
キャリア豊富で他馬との戦力差も見えやすい古馬と違って、まだ戦歴の浅い3歳馬の夏。確かに各陣営が納得するハンデをつけるのは難しいのかもしれませんね。
そして、今年も取材をしていてトップハンデ馬の陣営から“泣き”が入りました。牝馬で54キロを課せられたソネットフレーズ陣営です。
▲牝馬で実質トップハンデのソネットフレーズ
手塚調教師は『急仕上げだった前回よりもいいデキだし、小回りコースも合いそう。ただハンデは見込まれたね・・・』としぶい表情でした。
夏の福島の名物重賞・ラジオNIKKEI賞。ハンデに泣いた馬、笑った馬とは?/東スポ・藤井記者のトレセンレポート
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藤井真俊
東京スポーツ新聞社・レース部記者。昭和55年4月8日生まれ、埼玉県出身。美浦トレセンで毎週取材を続け、蛯名正義調教師や三浦皇成騎手のコラムを担当するほか、週末には予想コラム「ザ・飲ンフィクション」を連載中。「BSイレブン競馬中継」「ラジオ日本 土曜競馬実況中継」解説者。そのほか雑誌「Number」やキャロットクラブ会報、netkeibaなど各種媒体で執筆中。