今週から中山開催がスタート。最初の重賞は紫苑Sです。秋華賞へ向けてのステップレース。大舞台へ向け、大事な1戦となります。
そんな紫苑Sにフルールを送り出す上原佑師(33)は、これが重賞初挑戦。開業1年目にしてタイトル奪取の期待がかかります。上原佑師は『初年度で重賞にチャレンジできるのはありがたいですね。出すからにはもちろんチャンスはあると思っています』と意気込んでいました。
今年の3月に開業し、すでに9勝。勝率11.0%は関東トップ10に入る数字で、徐々に存在感が増している印象です。『たしかに勝率はいいですが、反省点も多くあります。ここまで探り探りやってきた中で、スタッフも僕の考えを理解してくれました。満足はしていませんが、番組選びだったり、調教もチャレンジしたことがハマってきたのかなと。厩舎のスタイルが出来てきたのを感じます』と同師。
フルールは上原厩舎に転厩後の初戦で勝利を挙げ、その後1勝クラスも勝ち上がっています。上原師は『体も心も使う毎によくなっていますよ。よくなるのはまだ先ですが、思った以上の競馬をしてくれています。毎回いい競馬をしてくれているし、楽しみです』と同馬の良化に目を細めていました。
▲フルールと上原佑調教師
騎乗する石橋騎手は、今年3月18日にファイアーボーラーで厩舎の初勝利を挙げた縁のあるジョッキー。普段から毎週のように同厩舎の調教に騎乗し、厩舎で話し合う姿をよく見かける2人だけにコミュニケーションもばっちりです。
フルールには、レースでは初めて騎乗することになるんですが、未勝利戦を勝つ前から調教に騎乗し感触はしっかりとつかんでいます。『脩さんも馬に芯が入ってよくなっていると言っていました。調教から乗ってもらっているのは大きいです。脩さんとは相性がいいですし、チームワークで頑張ります』と気合十分です。
開業1年目での重賞制覇なるか!? 上原佑師が送り出すフルール/東スポ・三嶋記者の美浦トレセンレポート
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三嶋まりえ
東京スポーツ新聞社・レース部記者。東京都出身。2018年10月から美浦トレセンで取材を開始。競馬知識ゼロで配属されるも、ギャンブラーだった祖父の血が騒ぎ競馬好きに。2022年8月に東スポレース部に加入した。予想は現場情報と直感を重視する。