東京スポーツ・三嶋まりえ記者による美浦トレセンからのレポート。週末のレースを中心に、トレセンから旬な情報を届けていただきます。
今回は、美浦で開業する調教師3名、千葉直人師、森一誠師、矢嶋大樹師のご紹介。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
三嶋まりえ記者の最新記事や予想等はWebサイト「東スポ競馬」でご確認ください。
今週から東西8人の調教師が開業。注目を浴びるのは、やはり騎手から転身した福永祐一師でしょうね。以前このトレセンレポートでも紹介したように、同師は研修のために美浦にも訪れたことがありました。
▼2024/1/26公開
福永祐一調教師が美浦に登場! レモンポップに騎乗した目的とは?
美浦からは千葉直人師、森一誠師、矢嶋大樹師の3名が新たなスタートを切ります。
毎年気になるのが、厩舎カラーや厩舎服。厩舎のシンボルとなるもので、様々な意味が込められていることが多いんです。
千葉厩舎のカラーは、赤・黒・黄色。騎手、調教助手を経て調教師になった同師は、お世話になった方々の厩舎カラーをそれぞれ採った形です。
赤は騎手時代に所属した成島英春厩舎、黒は騎手を引退し12年に助手として所属した藤原辰雄厩舎、黄色は13年から調教師に転身するまで所属した鈴木伸尋厩舎。胸元にあしらったマークは“フクロウ”です。
▲今週から開業の千葉直人師
千葉師は『フクロウは“不苦労”という字が当てられる縁起のいい動物。もともと好きなのもありますし、これから羽ばたけるようにという意味も込めてフクロウにしました』と説明していました。
森一誠厩舎は紺とえんじ。厩舎のマークには『将来的には管理馬を国際レースに出走させて、日本を代表とする厩舎にしたい』という思いが込められていました。
▲堀厩舎出身の森一誠師
堀厩舎一筋で数多くの名馬に携わってきた同師。最近はなおさら師匠の偉大さを実感しているようで、『観察力のすごさを改めて感じました。堀厩舎に入ってくる馬は素質馬ばかり。大舞台へ向かっていく心構えができたのはよかったと思います』と振り返っていました。
調教は坂路中心で仕上げていくそうですよ。“堀イズム”を引き継ぐ同師がどんな馬をつくっていくのか、注目が集まります。
矢嶋厩舎の厩舎カラーは紺とグレー。好きな色である紺と、出身である慶応大学の野球部のユニフォームの色から取ったんだとか。
▲慶応カラーを取り入れた矢嶋大樹師
『慶応高校も甲子園を勝ちましたし、それにあやかってグレーを入れました』とさわやかに説明。厩舎マークは公募で選んだそう。馬と“矢”がモチーフのデザイン。『200件くらいの応募がきて、僕と妻で選びました。応募してくださった方、ありがとうございました』と笑顔を浮かべていました。