東京スポーツ・三嶋まりえ記者による美浦トレセンからのレポート。週末のレースを中心に、トレセンから旬な情報を届けていただきます。
今回は出張先の函館から函館2歳S出走馬の陣営レポートです。
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今週は函館に出張し、函館2歳S&函館記念を総力取材。今週は函館2歳Sについて書きたいと思います。
有力馬の1角を担うのは、サトノカルナバルとヤンキーバローズでしょうか。ただ、函館に滞在しているあるジョッキーは『今年の函館2歳Sはかなり混戦だと思う。函館組はあまり目を引く勝ち方をした馬がいない。サトノカルナバルだって、デビュー戦は鮮やかだったけど、東京の1400と函館の1200じゃ、前半のペースがまるで違うからね。どの馬が勝っても驚けないよ』と。
取材をしていても、どの陣営も色気を持っているのが伝わってきます。
混戦模様の中でも人気を担いそうなサトノカルナバルとヤンキーバローズは、乗っている騎手の反応が似ていました。
サトノカルナバルの佐々木大騎手は『いい馬ですよ。この中だったら抜けているかも。でも、1800~2000で乗ってみたかったな、という感じもあるんです。まあ、最終追いはかなり軽めだったので、あれだけでは分からないですし、ダミアン(レーン)がスプリンターと言うならそれを信じます』。
ヤンキーバローズの岩田康騎手は『能力はあるんやけど、1200の馬じゃない感じがするんだよね。もうちょっと距離があってもいいかも』と。
いずれも、能力は高いですが1200の距離がぴったり合うか、と言われると疑問符がつくようです。
▲函館2歳Sに出走するヤンキーバローズ
函館2歳Sの難しさに頭を悩ませている時に遭遇したのは、小林勝騎手。