東京スポーツ・三嶋まりえ記者による美浦トレセンからのレポート。週末のレースを中心に、トレセンから旬な情報を届けていただきます。
今回は日曜福島8R、日曜札幌11Rで2頭出しを敢行する厩舎(加藤士厩舎、宗像厩舎)への取材レポートです。
三嶋まりえ記者の最新記事や予想等はWebサイト「東スポ競馬」でご確認ください。
今週の重賞は中京記念のみ。関東馬がみんな栗東か小倉に滞在していることもあり、美浦に重賞出走馬はゼロ。いつもよりもゆったりした雰囲気が感じられました。
▲今週の美浦トレセン風景
さて、先週の土曜福島メイン・安達太良Sは、1着マニバドラ、2着メタマックスと森厩舎のワンツーフィニッシュ。森先生も嬉しそうで、『マニバドラが強すぎたけど、メタマックスも強いよ』と上機嫌でした。次走は未定ですが、海外遠征にバンバン連れていく厩舎だけに、個人的にはブリーダーズカップを狙っているのでは?と思っています。
今週も“2頭出し”で楽しみな厩舎が。それは、日曜福島8Rにサルモンとハクサンアイを出走させる加藤士厩舎です。
厩舎に行って前述の2頭の取材がしたいと言うと、『どっちが先着するかって!? どっちもいいよ! オッズを見て人気のない方を買うんだな(笑い)』と厩舎スタッフ。
印を打つ時にオッズは見れないんですけどね…涙。それでも、表情から2頭の具合の良さがひしひしと伝わってきます。
雑談もそこそこに本題へ。まずはサルモンのお話を。初ブリンカーの前走で一変。3、4角で既に手応えが怪しかったにも関わらず、2着に粘りました。
『前走が休み明け。もともと脚元に不安がある馬だから、思いっ切り走った後の反動が怖かったけど、すごく良い状態。上積みがあるよ。今は痛いところがないのが何より。さぼりがる馬だけど、(カップの深い)フルブリンカーで集中できたのも大きかった』と伊藤助手。