東京スポーツ・三嶋まりえ記者による美浦トレセンからのレポート。週末のレースを中心に、トレセンから旬な情報を届けていただきます。
今回は先週最年長勝利騎手記録を更新した柴田善臣騎手に、記録更新レースの振り返りとピースワンデュックの今後、そして今週の騎乗予定馬の感触などを取材していただきました。
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今週は新潟2歳S、キーンランドCの2重賞が行われます。もちろん重賞も気になりますが…、今週ピックアップしたいのは、先週日曜10R・阿賀野川特別を制したのは柴田善臣騎手です。
▲トレセンでの柴田善臣騎手(写真奥)
7月30日に58歳の誕生日を迎えたばかりの鞍上。またも最年長勝利騎手記録を更新しました。それも、ルメール騎手との叩き合いをハナ差制しての戴冠。勝ったピースワンデュックはこれで3連勝で、菊花賞の大舞台がハッキリと見えてきました。
阿賀野川特別といえば、2017年ポポカテペトル(3着)、2018年ユーキャンスマイル(3着)など、ここから菊の舞台で好走した馬が複数いる“ステップレース”。ペースは違えど、前日の3勝クラスを制したヘデントールの勝ち時計よりも0秒5速いタイムでの勝利に、『(菊花賞も)頑張らないとな』と顔がほころぶ善臣先生でした。
レースは飛び上がるようにスタートを切り、馬群の中でレースを進めて序盤は掛かる場面。どうなるんだ…と思いましたが、2着バッデレイトとの追い比べをしっかりと制しました。
『ゲートの中が悪かったね。半馬身差くらいの遅れなら挽回できるけど、1馬身くらい遅れちゃうと、前が入っちゃうからね。あのレースも外からサトノシュトラーセが内に入っていったから、控えざるを得なかった。疲れたね(苦笑)』と鞍上。菊花賞へ向けては『ゲートが鍵だね』と。
それにしても、前日には8戦7勝と無双状態、同日2RにJRA1900勝を達成したばかりと勢いに乗るルメール騎手に追い勝つんですから、さすがです。
今週は?というと、土曜新潟で4鞍、日曜新潟で1鞍に騎乗予定です。