東京スポーツ・三嶋まりえ記者による美浦トレセンからのレポート。週末のレースを中心に、トレセンから旬な情報を届けていただきます。
今回は菊花賞のピースワンデュック・柴田善臣騎手、ダノンデサイル・横山典弘騎手への取材レポートです。
三嶋まりえ記者の最新記事や予想等はWebサイト「東スポ競馬」でご確認ください。
菊花賞ウィークです。今年の菊花賞は、レースはもちろんのこと、50代の騎手が5人騎乗することでも話題になっています。
現役最年長騎手・柴田善騎手(58)を筆頭に、横山典騎手(56)、武豊騎手(55)、岩田康騎手(50)、シュタルケ騎手(50)。50歳を超えてもなお、GIの大舞台で騎乗しているのですから、さすがレジェンドたちです。
“長距離は騎手で買え”と言いますが、過去10年の芝2200m以上で行われた特別レース(100回以上騎乗した騎手に限る)で単勝回収率が最も高いのが柴田善騎手。菊花賞ではピースワンデュックに騎乗します。
▲4戦3勝で菊花賞に挑むピースワンデュック
長距離のポイントを聞くと…、『長距離は線』という興味深い話を教えてくれました。
『馬の邪魔をしないように、上がバランスを取ってあげる。いかに邪魔を少なくするか。線で乗ってあげるのが長距離だと思っている。どんな馬でも癖はある。それをいかに掴んで上手にコンタクトを取るかが大事』
下乗り時代から、多くの経験を積んだ経験が今に生きています。GI騎乗は2021年のジャパンC以来となりますが、今もなお『すごく楽しいんだよ。レースが。ずっと続けたい』と少年のような笑顔を浮かべる善臣騎手。善臣さんを見ていると、自然と応援したくなってきちゃいます。
50代騎手が乗る馬たちの中で最有力は、やはりダービー馬・ダノンデサイル。今回、公式記者会見の場に横山典弘騎手の姿がありましたが、これは私が記者になってから初めて見た光景です。