東京スポーツ・三嶋まりえ記者による美浦トレセンからのレポート。週末のレースを中心に、トレセンから旬な情報を届けていただきます。
今回は皐月賞に出走する関東馬陣営と、ミュージアムマイルに騎乗するモレイラ騎手への取材レポートです。
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いよいよクラシック3冠の第1冠目・皐月賞。美浦トレセンは徐々にボルテージが高まっています。
今年の中心はやはりクロワデュノール。デビュー以来、圧倒的なパフォーマンスで連勝を続け、昨年の最優秀2歳牡馬に輝きました。特に前走のホープフルSは圧巻の走り。ラスト1ハロンで楽々と先頭を捕らえ、最後は後続を2馬身突き放す快勝でした。
2着馬ジョバンニは次走で若葉S、3着馬ファウストラーゼンは続く弥生賞、4着馬ジュタは若駒S、11着マスカレードボールが共同通信杯、同13着ピコチャンブラックがスプリングSを制覇。負かした相手が続々と勝利を挙げているところを見ても、世代トップの実力を持っていることがよくわかります。
クロワデュノールを脅かす存在はいるのか、今週は皐月賞に出走する関東馬を取り上げます。
まずはヴィンセンシオ。最終追いにはルメール騎手が駆け付けました。美浦ウッドで3頭併せ、真ん中から楽々と抜け出し、僚馬2頭に先着しました(5ハロン63秒9-11秒6)。
「一生懸命走ってくれて、元気いっぱいでした。体が大きくなって、筋肉がすごくいいです。前走も初めての重賞レベルでよく頑張って、いい競馬をしてくれました。レースごとにレベルアップしてくれています。1番人気ではないけど、チャンスはあると思う」と鞍上。
“1番人気ではない”と話したところに、いつも人気馬に乗っているルメールさんらしさを感じました。