東京スポーツ・三嶋まりえ記者による美浦トレセンからのレポート。週末のレースを中心に、トレセンから旬な情報を届けていただきます。
今回はカナテープなど府中牝馬Sに出走する関東馬3頭の陣営レポートです。
三嶋まりえ記者の最新記事や予想等はWebサイト「東スポ競馬」でご確認ください。
今週は府中牝馬S。見慣れたレース名ですが、施行条件が大きく異なり、時期は10月から6月、G2からG3、そしてハンデ戦へ変更されています。舞台は変わらず東京芝1800m。関東馬の情報をお伝えします!
まず注目したいのは、東京巧者のカナテープ。これまで挙げた4勝はすべて東京の芝1800m。舞台設定はまさにベストと言えます。前走の初音Sでは後方から内で脚をため、直線で前が開くと一気に伸びて差し切り勝ち。2着のアドマイヤマツリは後に重賞を制しており、相手関係からも内容は高く評価できます。
今回は当初予定していたレーン騎手が斤量の都合で乗れなくなり、急きょ大野騎手との新コンビに。
ですが、この大野騎手が先週は土日で4勝と絶好調だったんです。その要因?かはわかりませんが、鞍上が教えてくれたのがこんなエピソード。
「実は、隣の馬のボロがべったりついたんだよ。もう腕から脚からウンまみれ。『これで運がついたな』なんて話していたんだよね~(笑い)」
“幸運のサイン”が出たのは、先週だけではありません。「それが、今週もついたんだよ。車に鳥のフンが、でっかいやつ!」と明かしてくれました。
▲年明けに固め打ちをした時の大野騎手
状態面も良好。堀調教師は「ノドの炎症で中山牝馬Sをやめて、放牧でリフレッシュ。5月24日に帰厩して、順調に仕上がった。ノドの方はまったく心配がなく、年齢を重ねてフィジカル面も良くなった。確実に脚を使えるし、勝てる能力はある。流れと展開次第」と。
今回が重賞初挑戦となりますが、舞台適性と鞍上の運を味方に、ここでも堂々と戦ってくれそうです。