Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第11回目のトークテーマはキンシャサノキセキ考察のまとめ。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):前回は、キンシャサノキセキは揉まれ弱い。例えばガロアクリークが重賞で馬券圏内に入った4戦も、揉まれないレースだったという話でした。
今井雅宏(以下、今):4着好走の中山記念は16頭立ての3枠だったけど、ハイペースをほぼ最後方から大外に出して揉まれなかったからね。あと、休み明け1~2戦目とか惨敗後とかのフレッシュ状態だと、揉まれ弱いタイプも馬群に対応するケースは多いよ。非根幹距離が向くのもあるけど。
亀:スプリングS、エプソムCともに1800mでしたね。
今:キンシャサノキセキの根幹距離は、余程フレッシュな時期か、荒れ馬場とかの極端な馬場か、逃げ追い込みとかの極端な競馬の嵌まり待ち以外、普通のレースだと買いにくいよね。
亀:根幹距離の“距離”を取っちゃえ!って話ですね。日本の根幹スピードを問われるレース=根幹距離なんだと。つまり、キンシャサノキセキは“非日本スピード”向きなわけで。
今:それと先週の「芝短距離の先行で好走したあとの人気馬が危ない」って話、ウマゲノム辞典のダッシュ再現値を調べてみたら、40SSだったよ。
亀:それはどういう指数ですか?
今:「前走先行して好走した馬が、もう一度先行出来るか?」を算出した指数で、平均が50なので、40は相当低い。亀谷君の言った通りの数字だったよ。
亀:ノーザンファーム、特に関東はもともと芝の短距離が育成面で苦手なんですよ。だから、古馬になっての芝短距離は、血統・育成の両面で逆張りが正解です。