Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第33回目のトークテーマは前回に引き続きハービンジャー。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):ハービンジャーはダンチヒの血が入っていて、特に牡馬は硬くなりやすいというのが前回までの話でした。
今井雅宏(以下、今):ヒンドゥタイムズが小倉記念を1年半分ぶりの休み明けで10番人気2着に激走したのなんか、それらしいよね。外枠の追い込みで、ブレーキを全く掛けないで加速する、得意の形に上手く持ち込んだんだ。
亀:ヒンドゥタイムズはダンチヒの硬さを柔らかくするセン馬でしすね。それでも、その後2戦は人気になって尻下がりに着順が落ちました。中3週以内や叩き2~3戦目もいまいち回収率が上がらないですし、反動の出やすさが数字にも表れてますよ。
今:基本が淡泊で心身が硬いのが常態だし、体力とパワーは凄いあるんで、凡走後とかストレスのないレースなら、使われていっても気分良く走ると再三巻き返すんで注意は必要だけど。
亀:確かにペルシアンナイトも7歳まで走りましたもんね。
今:引退まで凡走後に何度となく巻き返したよね。特に牡馬は淡々と走るぶん、鮮度が落ちてスケールダウンしていっても燃え尽きることは少ないよ。
亀:ヒンドゥタイムズの小倉記念激走も6歳の夏でしたしね。
今:休み明けに加えて去勢明け初戦だから、相当鮮度が高くてやる気も満ちてた訳だけど。
亀:それとホー騎手が乗ったのもありましたよ。大型で動かしにくいので、「外国人ショック」が合う。というか、外国人でないとなかなか動かし切れないですね。