Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第50回目のトークテーマは前回に続きリオンディーズ。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
今井雅宏(以下、今):休み明けの定義についての話題が途中だったよね。「休み明けの間隔を見直すと面白くなる」という話だけど。
亀谷敬正(以下、亀):休み明けの設定を中5週で分析することが多いんですよ。そうすると、色々な発見がありますよ。
今:「中5週」にしたのはどうして?
亀:中5週ならほぼ外厩に出ますし、優先出走権も切れているので、ほとんどが一息入れているんですよ。
今:なるほど。僕も普段から中1か月くらい開くと、「ミニ休み明け」みたいな感覚で処理して予想してるよ。それと間隔を3か月以外でいろいろと設定してやったこともあるけど、思ったほどの効果はなかったんだよね。なんか亀谷君は随分と手応えを感じてるみたいなんで、良い作戦があれば追々教えてよ(笑)。
亀:はい。AIとの組み合わせも効果的でしたし、おかげで色んな発見がありました(笑)。前回の話で、リオンディーズは間隔が開くとよく走って、その反動も出やすいということでしたよね。これも“中5週を休み明けと考える作戦”を使うと、的中精度も上がり、的中レースも増えますよ。それと前回は、気持ちのコントロールが難しい産駒が多いという話もありましたね。
今:MのS要素が強くて、揉まれ弱い割に短縮の方が向くんだよね。延長の複勝回収率が55%で短縮が76%だから、結構差がついてるよ。
亀:勝率だと倍以上も違いますね。単勝回収率で見ると、同距離に対しても倍近く短縮の方が上回ってますよ。
今:短縮だと結構非根幹距離が走るんだよね。短縮によって生じる体力差を使って強引に押し切るパワー競馬の形だから、ルーラーシップの小回りと似てるんだ。
あと、直線競馬は揉まれ弱い上に、亀谷君の言うように直線も長いわけだから、適性も高くなるよ。それで前開催の直線競馬でも短縮だった7番人気のマイヨアポアって馬を相手にピックアップして当てたんだよね。
亀:直線競馬だとだいたい短縮になるので、余計に狙えそうですね。では次にダートも見ていきましょう。ダートは案外人気になりにくいこともあって、人気薄もよく走って回収率は高いですね。