Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第51回目のトークテーマはリアルインパクト。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):リアルインパクトの代表産駒はNHKマイルCを勝ったラウダシオン、先日の葵Sを勝ったモズメイメイですが、産駒の勝ち星の半分はダート。米国型の母系が出たパワー型も多いです。
今井雅宏(以下、今):S質、つまり気持ちが強くて少しコントロールがしにくいんだよね。だから基本は短縮向きになるよ。
亀:延長と短縮だと好走率も期待値も相当な差がつきますね。回収率も延長の複勝回収率が38%で短縮が111%ですから、3倍近いです。
今:延長は若いうちとか、フレッシュな時ぐらいだよね。次第に使われて鮮度を失うと道中で我慢するのが難しくなってくる。前に行く位置取りショックか、稀に追い込みや捲る形。延長だと道中なかなか我慢出来ないんで、極端な競馬で気持ちを持続させてのハマり待ちになりやすいんだ。
亀:確かに古馬の延長で勝ったのは、まだ4歳春だった京王杯SCのラウダシオンだけです。ラウダシオンが最後に馬券圏内だったのも短縮の阪神Cでした。もともとはリアルインパクト自身もそうで、若い時は延長で走って、古馬のJRAでの2勝は短縮の阪神Cですから、同じパターンでした。
▲リアルインパクト産駒 芝の2~3歳限定ローテ別成績
▲リアルインパクト産駒 芝の4歳以降ローテ別成績