Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第125回目のトークテーマは特別編として「ジャパンCステップレース分析」をお届けします。
ジャパンC出走馬の前走がどのようなレースだったのか、師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):今回はジャパンCのステップレースを見ていきましょう。天皇賞・秋は結果的に小回り適性が求められるレース質でした。
今井雅宏(以下、今):以前、ドウデュースは小回り適性が強くなったって話してたね。
亀:母系の米国型が強くなってるんですよね。
今:ホウオウビスケッツが粘ったり、一瞬の脚が問われるレースになったのはあるのかな。
亀:だから特段、今回の方が向いているわけでもないです。
今:僕はタスティエーラの単勝53倍を結構買ってたから、ドウデュースに勝たれてかなりショックだったよ(笑)。
亀:えっ、タスティエーラからでドウデュースの組み合わせは買ってなかったんですか?
今:タスティエーラは本命でなく対抗だったんだよね。当日馬体が増えて状態が良くて配当付いてたから、単勝爆弾で勝負したんだけど。
亀:そういえば春は状態もいまひとつで、遠征もあったことで馬体が減ってたんですよね。
今:MのL系は休養明けとかで減った馬体が増えると、一気に勝負になるんだよね。馬体重とタイプが合ってて、当日人気のない馬の単勝を買うのが馬券としては確実だから。
先週だと近江特別を勝ったメイプルタピットが大幅減だったでしょう? ラニ産駒でしぶといC系だから、L系とは逆に増えた馬体が絞れると一気に期待値が上るんだよね。当日は時計が掛かる馬場に変わったんで、ラニの差し脚向きになったのもあって単勝爆弾をかなり投下したよ。
亀:前回話した京都のダートですよね。
今:砂圧調整して、一気にタフになってたよね。あと馬体重だと土曜東京12Rのナファロアも、当日太めが絞れて単勝221倍も付いていたから単勝爆弾を落としたよ。予想は×〇で失敗したけど、イスラボニータは内枠の混戦で強いC系で、やっぱり叩いて太めが絞れると一気に激走しやすくなるんだよね。
ドウデュースも本来は休み明けより叩いて良くなるC系だけど、この間解説した前半遅くてそのあとずっとラップが落ちないハーツクライ向きの流れに嵌まった。馬群に取り付いてしぶとさを発揮したいタイプだからね。今回は延長なんで3枠くらいが馬群に入れやすくて良い。天皇賞は2ハロン目からずっと12秒以下だったけど、延長のぶん、4~5ハロン目くらいから持続する方が向く。