Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第145回目のトークテーマはコースのポイント分析として、東京芝1400m、1600mを取り上げます。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
今井雅宏(以下、今):先週は阪神ダート1800mが面白かったよ。
亀谷敬正(以下、亀):ですね。土曜のアンタレスSはタイトニットから獲りました。
今:お、かなりの人気薄じゃん。
亀:芝要素が問われるレースなんで、フジキセキ持ちが強いレースなんですよね。あと、同距離ではないステップが走りやすいので、狙いやすかったです。
今:なるほど。こちらは日曜の阪神最終で当てたよ。馬連153倍を当てたんだけど、サクソンジェンヌが3着なら3連複の280倍が本線的中だからショックだったよ。揉まれ弱い馬が外枠を引いたんで、「揉まれない形なら」という解説で狙ったら何故か内の狭いとこに突っ込んで4着だった。枠なりに外を回ってたら20万馬券も当たってたはずだけど。
ただ、ハイペースのダートは走れる馬が限定されるから絞りやすいよね。1番人気はストレス時に揉まれ弱くなるガンランナー産駒の内枠で危なかったよ。
さて今回は、このあいだの中京に続いて、コースのポイント分析で東京芝短距離を見ていこう。
亀:まず芝1400mですが、直線で伸びるタイプの中距離主流血統が合います。成績上位はサンデー系とエピファネイアが独占しています。
今:M的にはそれなりにしぶとい血統の方が単勝期待値が高いよ。ロードカナロア、イスラボニータ、ビッグアーサーなんかは勝率が高い。ドゥラメンテやキズナとか揉まれ弱いタイプは良くないけど、ただ両極端になりやすいから、縦長とかで揉まれ弱い馬が上位を独占するパターンもあるんだよね。
亀:ロードカナロア産駒は勝っているのがほとんど母父サンデーサイレンスです。2月に3勝クラスを勝ったヴェルトハイムも母は中距離の伸びを強化するドイツ血統でした。
今:あと、多頭数だと内枠の短縮が決まらないんだ。15頭立て以上の短縮内枠は3枠以内が全て複勝回収率60%未満だから。
▲東京芝1400m 15頭立て以上の距離短縮枠番別成績(2022年1月~)
亀:これは重要な傾向ですね。4~7枠は逆に全て複勝回収率110%を超えてますね。