毎週日曜日更新の当連載『フロントライン』は、現代競馬のキーマンとも言えるノーザンファーム天栄の場長・木實谷雄太氏に、競馬に関するさまざまなお話を伺うロングインタビューコラムです。聞き手:亀谷敬正。
▼今回の主なトークテーマ
・福島、函館最終週の新馬戦振り返り
・札幌記念&中京記念の出走馬最新情報
・シックスペンス&シュトラウスで挑むジャックルマロワ賞
・今週末デビュー予定の2歳馬最新情報
福島、函館最終週の新馬戦振り返り
――今回は福島、函館最終週の新馬戦振り返りからお願いします。7/18(土)の福島芝1800m戦はシルクドマルスが1着、サウンドオーサムが3着、ラッパースヴィルが4着でした。
木實谷:勝ったシルクドマルスは天栄での動きからしても感触通りでした。ただ、本音としては、直線入り口の手応えが良かっただけに、抜け出した後にもう少し伸びて欲しかったですね。このあたりは松尾調教師と相談しながら修正していきたいと思います。
3着のサウンズオーサムは道中の位置取りの差だけでしたかね。次はすぐ勝つチャンスなのではないでしょうか。
4着のラッパースヴィルは馬場の悪い内側を通った分でしょうか。次は軽い馬場で、直線が長いコースで使ってあげた方が良いかなという印象を持ちました。次に向けては収穫あるレースだったとは思います。
――翌日の福島芝1200m戦も、チャランダマルツが1番人気に応えての快勝でした。
木實谷:1週前追い切りでも終いの時計が良かったですし、感触通りでした。ただ、ジョッキー(坂井瑠星騎手)は返し馬で1200m戦を使うには良くも悪くも落ち着きすぎだと感じたみたいで、ゲート裏でも少し気合いをつけていたそうです。
今回に関してはジョッキーも考えて乗ってくれたと思いますので、次は距離を1~2ハロンほど延ばしてみたいですね。
――同日の福島芝2000m戦はヴェルバーニアが3着、サンタンヌが5着でした。
木實谷:このレースは行った行ったの展開になってしまいましたね。そのような流れでも、3着のヴェルバーニアは4コーナーから直線入り口にかけての加速が良かったですし、次に向けて能力の確認はできました。
5着のサンタンヌは、まだ調教でも少し折り合い面が難しく、少し加減しながらの調整でした。目途は立ちましたので、次戦以降のパフォーマンスアップに向けて調整していきます。
――同日の函館芝1800m戦はフィオリアーモが逃げるも10着でした。
木實谷:聞いたところによると、馬場に入った段階からパニックになってしまったようで、立ち止まったり、暴走したりと、レースに臨むにあたってかなり苦労したようです。レースでは逃げる形になりましたが、1頭で走っていても力みがあったみたいなので、馬場状態も相まって、最後は失速してしまいました。ちょっとメンタルの方が鍵になりますね。
――レース前の当欄でも「良くも悪くも少しテンションが高いので、初戦を滞在競馬で、ということになりました」とのことでした。
木實谷:そうですね。懸念していた部分が出てしまいましたね。
札幌記念&中京記念の出走馬最新情報
――ここからは今週末の出走馬について伺います。まず、札幌記念にはローシャムパークが出走を予定していますが、香港遠征から帰国後の状態はいかがでしょうか?
