競馬予想TV!などのメディアで活躍中のキムラヨウヘイ氏と、競馬雑誌・サラブレの人気長寿企画「金満血統王国」でお馴染みの大臣によるクロストークコラム『競馬“真”格言』。
今回のトークテーマは日経新春杯。果たしてどのような格言が提唱されるのか、ぜひお楽しみください!
大臣: まずはフェアリーSの回顧を。僕は、マイレーヌが本命だったけど、途中のラップタイムを見て、「何をそんなにムキになってハイペースで行ってるんだ!?」と思った。重賞実績のない騎手に乗り替わったことをもっと重く考えるべきだったと後悔したね。せっかく真格言で馬体重や1800m以上の距離経験について語ってもらったけど、結果は追い込み馬のワンツーで、馬体重の軽い馬がゴソッと上位に来て、展開がすべてというレースになってしまった。
キムラ: さらに、1~4着はみな芝1200mの経験がある馬でした。
大臣: とても皮肉な結果に(笑)。ハイペースでタフさよりスピードが問われちゃったのかな? ただ、これはフェアリーSとしてはかなり異例な結果と言っていいんじゃないの。
キムラ: フェアリーSは過去10年、前傾ラップで流れたのは1年だけで、基本的にハイペースになることがないレースですからね。僕はフェアリーSの真格言に関してはかなり自信があって、3年連続で馬券を当ててたんですけど、過去と違うレースになると走る馬も違ったと振り返るしかないですね。
大臣: 今年は真逆の結果になってしまったけど、真格言の見立てが大事なのであって、フェアリーSの真格言は普遍性があるわけだよね。来年以降も、馬体重の重い馬と1800m以上の経験がある馬を狙い続けよう!
あと、今週の真格言にいく前に、先週の「WIN5・1点突破大作戦」でキムラ君は淀短距離Sのホープフルサインを見事に的中させてたね。9番人気で単勝32倍! さすが、予想でメシを食ってる人は違うなと思った(笑)。
(※)ローテーション、トラックバイアス、各馬の好走パターンなどから徹底分析!/WIN5・1点突破大作戦
キムラ: ホープフルサインは前走が、今回と同じ中京芝1200mで行われたシルクロードSで、メイケイエールと0.2秒差の4着。誰が見てもそうだと思うのですが、これだけ走ればこのメンバーなら十分に勝ち負けできるなと思っただけなんですけど。
大臣: また自慢しないところがクールだねぇ(笑)。ホープフルサインは11カ月ぶりの休み明けだったでしょ。それでよくこの馬を挙げたなとも思って。
キムラ: これはレース後に陣営からコメントが出て知ったのですが、ホープフルサインはシルクロードS後に「競走能力喪失寸前の大怪我」をしてたみたいで。それをレース前に知ってたら少し揺らいでいたかもしれません(笑)。前日夜に大口投票が何度か入っていたなど、情報的に悪くなかったというのと、あとは基本的に怪我の中でも骨折明けというのは競走能力にそれほど影響がないという認識でしたので。
大臣: 僕は淀短距離Sの馬券はパスした。というのも、中京芝がどうなってるのかまったくわからなくて。
初日は、昨年末から仮柵移動で内有利な馬場だったよね。京都金杯もその前の万葉Sも内をロスなく回って来た馬たちが好走してた。ところが2日目はそんなに内有利な馬場でもなくて、3日目は、人気馬総崩れの10Rが直線大外から差して来た馬による1~3着。そして12Rは直線で多くの馬が内をあけて走ってて、「え、もう外差し馬場になってるの!?」とビックリ。と思ったら4日目の淀短距離Sを勝ったホープフルサインは内枠から内ラチ沿いを走って来た馬だったでしょ。かと思えば、13番人気3着のトキメキは8枠から外外を回してた。もうどこを通って来れば伸びる馬場なのかチンプンカンプンで。結局、フラットな馬場だったってことなの?
キムラ: いま言ったそのままの馬場だったと思いますよ。初日は内有利。2日目は内有利→フラットな馬場に。3日目はフラットな馬場→外有利な馬場に。4日目は、またほぼフラットでやや外有利な馬場でした。
大臣: 1日毎にそんなコロコロと変わることがあるの!?
キムラ: でも実際そうでしたから。ここで一つ注意しておきたいのは、中京の短距離コース、特に芝1200mは基本的に内枠有利なコースで、他の距離で外差し馬場になっている時でも、芝1200mはなかなか外枠有利の競馬にはならないんですよ。去年の年末も外が伸びる馬場でしたが、短距離のレースは内枠から外に持ち出すのが好走パターンで、なかなか外枠から外を回る競馬が恵まれるところまでは至りませんでした。
大臣: あ、そうなの?
キムラ: ホープフルサインは内枠巧者なので、中京芝1200mの内枠なら、なおさら狙えるなと思いました。
大臣: ここは枠連だと2-2の決着だったんだね。というような馬場の傾向も踏まえて、日経新春杯の真格言にいきましょう。