競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます2」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「京都芝コースの現状と菊花賞の枠順傾向」について。長年に渡り“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
今週末は菊花賞が行われますね。ロブチェンが史上9頭目の3冠馬として、その名を刻むことができるか。注目が集まります。
菊花賞の舞台である京都芝コースはこの秋、ご存知の通り、かなりの高速馬場になっています。開幕週と2週目はそれぞれ、2つのレースでコースレコードが更新。先週は日曜6Rの新馬戦(1400m)が2歳コースレコードに0.1秒差。秋華賞の勝ち時計1分56秒1は秋華賞レコードでした。
なぜ、時計が速くなっているのか。主に2つ理由があると思います。
1つ目は、芝が非常に乾燥した状態となっているためです。京都競馬場は他競馬場同様、9月までは雨量が多かったのですが、10月に入ってからは好天が続き、10月1日から18日までに計測された総雨量は18.5ミリのみ。
そのため、京都芝コースのクッション値は1週目から3週目まで軒並み10を超えており、先週土曜のクッション値10.8は今開催京都最高値。クッション値は10を超えると「やや硬め」に分類されるので、締まった馬場となったことが大きく影響しています。
2つ目の理由は、今夏の張替で京都芝コースへ鳥取産野芝が本格的に導入されたこと。10月6日配信の当コラム(鳥取産野芝を本格的に導入した京都芝コース)で詳細を書きましたが、今回の張替で広範囲にわたり、鳥取産野芝が使用されました(面積は24000㎡)。
鳥取産野芝はエクイターフ同様に“傷みにくい芝”として、近年JRAの競馬場で使用され始めた野芝。すでに阪神や中京芝コースでは数年前から使用されており、開催後半まで時計が速く、内目が伸びるなど、傷みにくさはすでに実証済です。
その京都芝コース。先週の芝レースは12鞍行われ、逃げ3勝、先行5勝、中団3勝、後方1勝。ここまでの3週間、1着は基本的には内目を立ち回った先行馬がやや優勢。ペースが流れたレースや外回りでは差しが届いている状況です。
では、今週はどうなりそうでしょうか。
