競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます2」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「東京競馬場の芝コース」について。長年に渡り“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
今週から東京と京都開催が始まりますね。今年もあと約3か月。月日の移ろいは本当に早いです。今回は東京競馬場の芝コースについてお伝えしましょう。
第3回東京競馬終了後、春開催までに傷んだコース内側を中心に約37000㎡の芝張替を行いました(昨年同時期の張替面積は約36000㎡)。東京芝コースは1年を通して野芝に洋芝をオーバーシードした状態でレースを行っているため、9月上旬に洋芝が播種されています。
最近は雨が多くて、状態を心配している方がいるかもしれません。馬場担当者は、
「今年の夏は気温が低く、さらに9月は記録的な長雨で日照時間も少なく、芝にとっては難しい条件でした。肥料を与えるタイミングや量などを工夫し、開催を迎えられる状態まで育ってきました。野芝、洋芝ともに順調に生育しており、全体的に良好な状態です」と話していました。
なお、ご存じの方もいるかもしれませんが、この長雨と多湿の影響で、9月下旬に東京競馬場の1コーナー付近にあるファンエリアの芝生に“キノコ”が生えてしまいました。
この芝生エリアも馬場造園課が管理しています。担当者に聞いたところ、競馬開催がない平日に取り除く作業が行われたとのことです。
実は、キノコの胞子は屋外であれば土壌や空気中など、ほぼどこにでも存在しているという性質があります。そのため、雨が続いた後に急に晴れてムシムシした高温多湿の環境になると、その胞子から育った菌糸が成長し、キノコが姿を現すことがあるそうです。
ですから、また雨が続いた際は生えてしまう可能性があります。もし見つけた場合は触らず、近くにいるJRA職員に知らせましょう。
話を本題に戻します。東京芝コースでは筑波産野芝に加えて、2006年から傷みにくい芝として知られるエクイターフを使用しています。
今回の張替でエクイターフが使用された箇所を担当者に聞いたところ、
