競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます2」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「鳥取産野芝を本格的に導入した京都芝コース」について。長年に渡り“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
先週から始まった京都開催。その京都芝コースは10月3日(土曜)に2つのレコードタイムが更新されました。
2Rの2歳未勝利戦(1800m)は1分45秒5の2歳コースレコード。8Rの3歳以上2勝クラス(2000m)は1分56秒1のコースレコード。10時前に天候が小雨に変わった4日(日曜)は9R以降が稍重で、時計の出方は少し鈍ったものの、それでもそんなにかかっていたわけではありませんでした。
先週、京都芝レースは13鞍行われ、逃げ3勝、先行5勝、中団5勝。内目を通る先行系がやや優勢で、ペースが流れたレースでは中団差しが届いていました。
10月3日の京都芝コースのクッション値は10.6。2024~2025年の2年間の京都芝の平均クッション値は10.3なので、高めでした。なお、クッション値は10を超えると「やや硬め」に分類されます。
先週、京都競馬場では9月28日(月曜)と29日(火曜)に計77ミリの雨量を計測したものの、30日(水曜)以降は晴れ続きで芝の乾燥が進みました。水曜と木曜に散水が行われていますが(JRAホームページで発表済)、晴れて気温が高めで推移した事も高速馬場となった一因でしょう。
実は、開催前の馬場作業取材の感触から、今秋の京都芝の時計はかなり速くなり、先行優勢になる事を想定していました。まずは、今開催に向けての作業内容をお伝えしましょう。
第3回京都競馬終了後、傷みの激しかった向正面、3コーナーから4コーナー及び、正面のコース内側を中心に約27200㎡の芝張替が行われました。京都芝コースは1年を通して、野芝に洋芝をオーバーシードした状態でレースを行っているため、8月下旬に洋芝が播種されました。
馬場担当者によると、「洋芝については昨年、初期成育があまり良くなかったこともあり、今年は昨年より10日ほど前倒して8月下旬に播種しました。張り替えた野芝は順調に生育。野芝、洋芝ともに生育は順調で全体的に良好な状態です」と話していました。
さらに、ここからがかなり重要な変更点です。
今回の張替で、1~2コーナー外側3200㎡は従来のあわら産野芝が使用されましたが、それ以外の24000㎡は鳥取産が使用されたのです!
昨年10月7日配信に当コラム(京都芝コースにも鳥取産野芝が導入!)でご紹介した通り、京都芝コースでは昨年夏に初めて鳥取産野芝が使用されました。しかし、その箇所は外回り3~4コーナーの6500㎡のみでした。それが今回、導入箇所が大幅に増えたわけです。
なぜ、今回、鳥取産を増やしたのかの理由を馬場担当者に聞いたところ、
