前回は、グリーンチャンネルの中央競馬中継の普段テレビ画面には映らないキャスター席側から見た景色を見ていただきましたが、今回は、そこに写っているモニター、ボード、時計といった物にどんな役目があるのかを紹介させていただきます。
①特別競走名一覧・・・競馬場名、開催日と特別レースのレース番号、競走名、条件、発走時刻などが記入されたボードです。変更情報などが突然入った時に瞬時に言えるようにしてあります。
②メインモニター・・・放送されている(視聴者が見ている)画面と同じ映像が流れています。
③時計・・・ デジタル時計とアナログ時計が両方あります。デジタル時計によって文字で入ってくる時間情報はもちろん、生放送では秒針や分針で時間を見るのがとても大切です。あと何秒かといった情報を瞬時に把握するのには、圧倒的にアナログ時計が適しています。
④ネクスト画面・・・スイッチャーさんが次に切り替える予定の画面が映ります。例えば、オンエア(②のモニター)で競馬場の映像が映っていても、このネクスト画面でキャスター席が映っていれば、次に自分たちが映るので、2人共姿勢をただします(笑)。パドックの映像などが競馬場から届いているかどうかもネクスト画面で分かりますし、放馬中の馬の様子なども、この画面から情報収集します。実は一番重要なモニター画面かもしれません。
⑤サブモニター・・・どの映像も切り替えて見ることが出来るモニターです。フロアディレクターがその都度切り替えてくれますが、キャスターからリクエストすることもあります。稀に起こる同時刻発走の時などは、ここで放送していない方のレースが見られます。
⑥CGモニター・・・ここでは出馬表が映っていますが、主に上位人気馬の単勝オッズや最終オッズなど、CGによる情報が映ります。
⑦キャスター席側メインモニター・・・映るものは②と同じですが、細かい字などを読み取れるように手元にも設置されています。高齢化が進むキャスターにとって欠かせません(泣)。
いかがでしょうか。先週も直前の馬体検査・競走除外などがあり、生放送現場はいつも通り慌ただしいものでした。そんな中でも、なんとか3つの競馬場の全レースをLIVEでお届け出来ているのは、今回ご紹介した5つのモニターや時計など、これらのお陰だなぁと改めて感じます。感謝、感謝です。