球節の腫れによる5か月の休み明けだったステイヤーズSでは、今までのレースぶりから一変し、先行集団のすぐ後ろで運んだメロディーレーン。あの日は開幕週でイン有利のトラックバイアスだったため、内目で運べたことも功を奏したのかもしれませんが、それでも11番人気で0秒5差の5着は立派でした。
それでもレース前は、記者に対してもあまり言葉を誤魔化さないタイプの森田調教師が『稽古はいつも動かないが、それにしても今回は動かないね…』と仰っていたように、未勝利馬に先行するもあっさり交わされておいてけぼりにされていたくらい。得意のどろんこ馬場になったら少しは…とは言われていましたが、当日は良馬場発表でしたし、本当にすごかったなと思います。
その前回と比べ、今回は普通のリフレッシュ放牧を挟み、調整も極めて順調にこれました。阪神大賞典のメンバーは、同じG2でもステイヤーズSよりさらに強くなった感はありますが、それでも彼女自身の力は出し切れると思います。
▲森田調教師撮影のメロディーレーン
たしか以前、森田厩舎は体格のがっしりした助手さんが多く、メロディーレーンも普段は70キロほどの斤量を背負って調教されているとお話ししたことがありましたよね?
▼参考記事
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実はそれだけでなく、森田厩舎が“穴党”に愛される馬を沢山排出しているのにはもう一つ秘密が。
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赤城真理子
鹿児島県出身、大阪府在住。全く別の業種でライター業をしていたが、2018年11月「競馬知識ゼロ」のまま大阪スポーツの競馬記者に転身。毎週栗東に泊まり込んで取材をするうち、馬の魅力にどっぷりはまり現在に至る。東スポ紙面にてG1コラム【転生したらトレセン記者だった件】、Web限定で不定期コラム【赤城真理子の「だから、競馬が好きなんです!!!】を連載中。