天皇賞・春の最終追い切りが行われた26日(水)の栗東トレセンは、体感として“土砂降り”の表現でいいと思います。
しつこいようですが、新型コロナが蔓延したことによる取材規制が敷かれてからここ2年以上、私は水曜日にトレセン内に入れていません。でも、朝イチからトレセンのすぐ前にあるJRA事務所で待機しているので、雨のほどは分かります。一時は傘をさしていても肌着まで雨水が染みてくるくらい。つまり、JRAレーシングビュアーの追い切り映像は、見た目以上の重馬場で行われたということです。
そんな馬場状態もあり全体的に上がりがかかっている印象だった坂路を全くモノともせず、余力たっぷりに上がってきたのがボルドグフーシュでした。
▲天皇賞・春に出走するボルドグフーシュ
乗っていた川田騎手はピタッと折り合って馬上で静止しているように見えましたが、勝手にスピードに乗るようにしてグイグイと登坂。時計は4ハロン54.0-39.0-24.6-12.0秒(馬なり)です。
もちろん、速い時計が出たからいいのかと言われたら全くそうではありませんが、実際に乗られていた川田騎手が『動き自体がまたひとつ良くなりましたし、跳びも良くなって、体の伸びも良くなりましたね。前回よりもさらに動ける状態になってここまで歩めているんじゃないかと感じています』と確かな好感触を口にされていたのですから、裏付けもある時計、というものではないでしょうか。
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赤城真理子
鹿児島県出身、大阪府在住。全く別の業種でライター業をしていたが、2018年11月「競馬知識ゼロ」のまま大阪スポーツの競馬記者に転身。毎週栗東に泊まり込んで取材をするうち、馬の魅力にどっぷりはまり現在に至る。東スポ紙面にてG1コラム【転生したらトレセン記者だった件】、Web限定で不定期コラム【赤城真理子の「だから、競馬が好きなんです!!!】を連載中。