大阪スポーツ・赤城真理子記者による栗東トレセンからのレポート。週末のレースを中心に、トレセンから旬な情報を届けていただきます。
今回は4/21(日)の比良山特別を勝利したコパノサントスから見える川田騎手の意識、言動について。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
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先週の日曜日、コパノサントスという馬が京都の比良山特別で勝利を挙げました。1勝クラスからの3連勝。そこにはもう、未勝利時代16敗戦した馬の姿はありませんでした。
▲4/21(日)の比良山特別で3勝目を挙げたコパノサントス
当時は先頭に立つと止めてしまう面を持っていたコパノサントス。初勝利は格上の1勝クラスだったのですが、前述の理由から「馬群に突っ込む」競馬をし、止める隙を与えないようにしました。
そして近2戦は川田騎手での勝利。ちなみにここ2年、梅田厩舎の管理馬に川田騎手が乗った時は勝率100%です。
『最小限の力で余裕を持たせて勝たせてくれた。さすが川田や』とはサントスの前走後の梅田調教師。
着差は半馬身でも、目一杯には追われておらず、狙い澄ましたような抜け出し方でした。そのおかげでサントスはダメージなく帰ってこれたそうです。
レース後、梅田調教師は『コラム読んだよ。川田は偉いな、俺、尊敬してるねん』と川田騎手に伝えたそう。コラムとは川田騎手が某サイトで書かれていた“騎手としてあるべき姿”のお話しで、騎手という仕事がどれだけ危険を伴うかについても言及されていました。だからこそ自分は、たとえ嫌われ者になったとしても危ないと思う騎乗があった際には声を上げ続けるとも。
川田騎手は『あのコラムで騎手たちにもどうしても伝えたかった』とおっしゃっていたそうです。それを聞いて、梅田調教師は、ある日の検量室での出来事を思い出したと言います。